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2度目の夜 1 ページ29
撮影が終わり、俺らは2人揃ってスタジオを後にした。
昼ごはんを一緒に食べるつもりが、外は既に薄暗くなっていた。
スマホの時間を見るとPM6:00を回ったところだった。
｢思ったよりも撮影おしたな。腹減ったー。｣
彼は言いながら、少し後ろを歩いている俺の方を振り返った。
｢藤ヶ谷くん、時間ある？この近くに俺の行きつけの焼肉屋があるんだけど。｣
これからの時間は俺の活動時間。
サングラスを外し、微笑みながら彼の誘いを快諾した。
｢うん、俺もお腹空いたし。また北山くんと飲めるの嬉しい。｣
｢それじゃあ、決まり。今日は食うぞ。｣
なんて素直で呑気な男。
警戒心が無さすぎて逆に心配にさえなる。
俺には好都合だけど。
酔わせて、部屋にでも連れ込むか。
そろそろ血が欲しくて堪らないんだよな。
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作者名：ルナ | 作成日時：2020年3月25日 1時
