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目覚めの朝 2 ページ12

「今、8時。」

「なんだ、ビビった…」

俺に時間を聞いた彼は安心したのか大きく息を吐いた。

「って、ここどこ?」

彼はキョロキョロしながら言った。

「ココ、俺の家。昨日、タクシーで北山くんの家まで送ろうと思ったんだけど、途中で寝ちゃって、住所分からなかったから俺の家連れてきた。」

俺は簡単に昨夜の経緯を彼に説明した。

「俺…初対面なのに迷惑かけて申し訳ない。」

彼は申し訳なさそうな表情を浮かべ俺に謝罪した。

「そんな顔しなくても大丈夫。それよりも体調どう?」

「少し頭痛と目眩するくらい。」

昨晩、血を吸った影響もでてるか…

俺はその時のことを思い出しながら無意識に自分の唇を舌で舐めた。

久しぶりに自分好みの血に出会った喜びに興奮していたが、それを隠しながら冷静に彼と会話をかわす。

「仕事まで時間あるならゆっくり休んでいいよ?俺も夜まで予定ないし。動けるならシャワーでも浴びてきたら?」

俺は相手を気遣う素振りを見せながら彼にバスタオルを手渡した。

「そうしようかな。」

彼はそう答えると「ありがとう、風呂借りるわ」といいシャワールームへと向かった。

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作者名:ルナ | 作成日時:2020年3月25日 1時

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