根性あるじゃん ページ46
ユン「…青龍出てきたのに去ったね。いや、逃げたのか…？」
ユンが訝しげに青龍の去っていった方を見やると、
キジャもその目線を追った。
キジャ「青龍といい里人といいどうなっているんだここは…」
『キジャの居た白龍の里とは正反対ですね…』
ユン「…Aの言う通り、同じ龍の里でも。」
キジャ「何…？」
ユン「白龍の里を見てきたからここは異質に見えるけど、考えてみたら白龍の里が特別なのかも。」
そう言いながら地面に座るユンを、キジャは訳が分からないとでも言うように見つめた。
ユン「ここでは赤い髪や目への信仰は無いし、龍神の力を崇高なものとも思ってない。」
『ここで生まれ育った青龍からして見れば、私たちは単なる侵入者でしかないってことですか…』
ユン「そっ」
キジャ「そんな…。」
そう二人の会話がまとまるのをキジャは心苦しそうにした…
と思いきやそうではなかった。
むしろ黙っているわけが無い。
キジャ「四龍たる者主の元に一刻も早くはせ参じるものだ！私は陛下方に会って里を出るまで半日とかけなかったぞ！！」
ユン「だからあんたは早すぎだ。フツーじゃねぇよ。」
キジャ「当然！」
ユン「いやほめてはいない。」
そうユンとキジャが言い合っているのを、ヨナの両手を握り地面に座り込みながらAは2人の方を見た。
『でも、私を助けてくれました…青龍は、優しい手で私の身を引き、守って下さった。
出来ることなら、会って話して、お礼も言いたいです。』
ヨナの手を握る自身の手を眺めながら、確かめるように握り直す、俯いたAをヨナたち一行はただ黙って見つめていたが、ユンが先口を切った。
ユン「つまりまたあの迷路に入るの？」
『…行きたいです。』
ユン「怖い目にあったのに全然ひるまないのな。
根性あるじゃん、女王陛下。」
『えっ、そ、そんな…私は…///』
ヨナ「えへへっ」←(褒められて照れてるAが可愛いのと、Aが褒められるのが嬉しい)
それじゃあ、と立ち上がろうとしたAの腕をハクが咄嗟に、けれど優しく抑えた。
ハク「姫さん達はここにいろ。」
ヨナ「ハク？」
『？』
ハク「青龍は俺とユンで首根っこ引っつかんで来るから」
ユン「ちょっと、暴力はキライだよ」
キジャ「何を言う、四龍探しは行くなら私だろう？」
ハク「よし！任せた白蛇様！一人で行ってらっさーい」
キジャ「なにーーーッ！」
と、小さなギャグを挟むと、ハクは気を取り直してAとヨナを見下ろした。
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れ(プロフ) - 大好きな小説です、、、、更新が日々楽しみです！（＾∇＾） (2021年9月25日 10時) (
レス) @page45 id: 209bb49b1a (このIDを非表示/違反報告)
fruit - とても面白かったです 続きめっちゃ楽しみにしています。 (2021年8月13日 0時) (レス) id: 80d0b24791 (このIDを非表示/違反報告)
月 - 続きが楽しみです 頑張って下さい (2021年7月9日 17時) (レス) id: 5ca45dddad (このIDを非表示/違反報告)
まや(プロフ) - 続き楽しみにしてます！！更新頑張ってください！！！ (2021年5月25日 2時) (レス) id: f151b0ddd6 (このIDを非表示/違反報告)
まなむ(プロフ) - 待ってました！！続き楽しみにしてます^^* (2021年5月24日 16時) (レス) id: 5ac4c05584 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メリ助 | 作成日時：2020年2月7日 0時
