【銀魂】約20年封印された九尾 二

六十五 ページ22

貴方視点



遠い遠い、誰も居ない山に来た


貴「出てこいよ、魁真」

魁「･･･A、久しぶりだね」ﾆｺｯ

貴「･･･」

魁「なんでそんなに顔を顰めてるの？悲しいな、久しぶりの再開だってのにそんなに警戒されて」

貴「･･･お前はなんでそんなに僕の事を殺そうとするんだ」






魁「･･･分かんないの？お前がいるからだよ」

貴「は？」

魁「お前の存在が憎い
お前の笑顔が憎い
お前の顔が憎い
お前の信頼関係が憎い
お前の性格が憎い




お前のその心が憎い」


その時魁真から、とてつもない殺気に鳥肌がたった


貴「･･･ちゃんと説明しろ」

魁「･･･あれは、俺がお前に会うまでのことだった」



ーーーーーーー
ーーーーー
その時の俺は人間からの、神様からの信頼があって皆から褒められ、称えられ、尊敬された



お前が来てからそれが変わった



お前はほぼ完璧の言ってもいい程の力、才能、技術があった

お前は俺よりも強く、俺よりも上にいった


それからはどうだ、他の者からは



『Aを見習え』
『なぜAのように出来ない』
『Aはお前より優秀だ、それに比べてお前は･･･』









『お前は出来損ないだな』



ここまで神々が信仰されていたのは何故だと思う

ここまで築き上げたのは誰だと思っている




全部全部俺がここまでやったんだ!!!!
俺がここまで引っ張ってきたんだ!!!

なのに全部お前に持ってかれた!!!!!!



どうして、なにが、なぜ･･･





そして少し情緒不安定の時期があった


そしてその日も他の者から言われていた時


お前が俺を庇った



『僕は途中から来た半端者だ、魁真の方が凄い』


お前はそう言った


最初はその優しさにより、もっと多くの人々を信仰させようとしているのかと思った




だが、お前の目を見た瞬間


本当の優しさだった


曇りがない瞳で騙すということを知らないような目で俺を見た





やめろ、見るな








お前のその心が憎い








お前が憎い









憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い









ああ、そうだ









こいつのスベテを壊してやろう･･･

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