二十二 ページ27
貴方視点
銀時を家に泊めてから四日が経った
プルルルル、プルルルル
貴「･･･もしもし」
万『拙者だ』
ま『私も居るッス!!』
貴「どうかしたか？」
万『明日予定が空いているから、会わぬか？』
ま『前に言ってた上司を連れて来るッス!』
貴「そうか、いいぞ。何処で待ち合わせだ？」
万『楽器屋の左側の路地裏でもいいでござるか？時間は10時でござる』
貴「ああ」
ま『楽しみにしてるッス!!』
貴「フフッ、それじゃあ明日な」
ピッ
面白い連中だな･･･
――――――――――――――
視点無し
10分前の事...
ま「晋助様ー！」
高「何だ」
ま「明日、一緒に遊びに行きませんか?!」
高「･･･行かねぇ」
万「合わせたい奴が居るのでござるよ」
高「てめぇがそんな事言うなんて珍しいじゃねぇか」
ま「晋助様！お願いッス！」
高「･･･分かった」
ま「マジッスか?!ありがとうございます!!」
万「それじゃあ連絡してくるでござる」
ま「!私もしたいッス!!」
バタバタバタ...
高「･･･A」ﾎﾞｿｯ
――――――――――
――――――――――――――
高杉視点
ま「晋助様！早く!」
高「そう焦るな、まだ時間はあるだろ」
ま「す、すみません」
万「また子も早く会いたいのであろう」
高「･･･お前らが会わせてぇっつってる奴は一体どんな奴だ？」
ま「綺麗で、カッコ良くて、スタイル抜群で、身長が高くて、髪が長くて、すっごく強くて、楽器と歌がすっごく上手くて、優しい人ッス!!」
よくそれだけ出るな･･･
高「･･･？」
万「どうしたのだ？晋助」
全部当てはまる奴が一人いたな･･･
もしかして･･･
高「なんでもねぇ」
ま「あ、居たッス!!A!!」
貴「!やあ」
A･･･
ずっと会いたかった人
ずっとお礼を言いたかった人
ずっと
好きだった人
高「っ!･･･」
見た瞬間目の奥が熱くなった
俺にはまだ出る涙があったのか･･･
涙を堪えてAに近ずいた
貴「？･･･」ｼﾞｰｯ
何だ？
貴「･･･高杉、晋助」ﾎﾞｿｯ
高「!!覚えてたのか?」
万「A、晋助に会った事があるのでござるか？」
貴「･･･ああ、こいつが小さい頃な」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
高「俺はもう餓鬼じゃねぇ。その撫でるのをやめろ」
貴「いやー、成長したなと思ってな」ﾌｯ
高「･･･」ﾌｲｯ
初めて会った時もこんなやり取りしたな･･･
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作者名：夜桜 | 作成日時：2018年11月25日 23時
