二十三 ページ28
高杉視点
餓鬼の頃から親に武士道について、自分の立場について沢山言われてきた
もう武士道とは何なのか、自分は何なのか分からなくなっていた
いつも行っていた神社とは別の、ポツンとした祠に行ってみた
高「はぁ・・・」
家に帰りたくねぇ・・・
そう思った時
貴「小僧、どうした」
高「?!いつからそこに?!!」
貴「ああ、すまんな。驚かせたか、さっき来たばかりだ」
高「そうか・・・」
貴「それで、何かあったか?」
高「別に・・・」
貴「話してみろ、少しは楽になるぞ?」
何故か初めて会ったのに話したくなった
高「・・・お前は武士道ってなんだと思う?」
貴「武士道か・・・」
高「刀を持ってるってことは武士か何かだろ?」
貴「・・・武士ではないが、武士道に無理に従わなくていいと思うぞ」
高「?どういう意味だ?」
貴「自分が思う武士道で貫けばいいと僕は思うが・・・」
高「自分が思う・・・武士道・・・」
貴「ああ、それにこんな小さい時から武士道がどうとか悩んでるとハゲるぞ」
高「なっ!ハゲねぇし!!」
貴「じゃあ悩むな。子供の時はいっぱい遊べ。大人になったらいっぱい悩め」ナデナデ
高「俺は餓鬼じゃねぇ!撫でるのやめろ!」
貴「いや〜、小さいな〜と思ってな」フッ
高「〜っ!!/////」フイッ
貴「何だ?」
高「何でもねぇよ//」
貴「そうか・・・そろそろ戻らなければ」
高「あ、待てよ!俺は高杉晋助、お前は?」
貴「八神Aだ。会いたかったらまたここに来ればいい」
その後、2日に1回行った
たまに稽古を付けてくれた
遊んでくれた
ある日...
貴「・・・晋助、もうここには来るな」
高「・・・何でだ?」
貴「こっちの事情で厄介事が起きてな。しばらくこちらには行けないんだ」
Aは本当の姿、瞳を見せてくれたから土地神である事は知っていた
高「・・・」
貴「そんな顔をするな!また会えるさ」ガシガシ
高「わっ!やめろ!」
貴「フフッ、じゃあこうする」ギュー
高「っ!////」
貴「ああ、そうだ。これを晋助にやるよ」スッ
高「短刀?」
貴「僕の大切な刀だ」
高「だったらなんで・・・」
貴「次会う時にしっかり大切にしているか見にこよう」
高「!!・・・約束だ」
その後は沢山喋ってAは消えていった
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作者名:夜桜 | 作成日時:2018年11月25日 23時