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十九 ページ23

貴方視点


万「そう言えば、Aはここに何しに来たんでござるか?」

貴「ああ、友人に琴を預けていたら弦を切ってしまったらしくてな。新しい弦を買いに来た」

万「そうでござったか、拙者も弦を買いに来た所でござる」


話していると、子供達が話しかけてきた

子1「お姉ちゃん琴弾けるの?」

貴「ああ、弾けるぞ?」

子4「じゃあ何か弾きながら歌ってみて!!」

貴「いいが、少し待ってな。店主!琴の弦ってあるか?」

店「あるよ、ほれ」

貴「ありがとう」


琴に弦を張ろうとしてカバンを開けると・・・


ル「にゃー!」

貴「・・・ルイ、何故カバンの中に居るんだ」

ル「驚かないの?」

貴「・・・ルイ、普通に喋ってるが人前だぞ」



・・・





ル「あ・・・」

ま「ね、猫が、喋って・・・」




ル「どうしよう」ボソッ

貴「・・・仕方ない、誤魔化す」ボソッ



でもなんて言おう・・・



あ、そうだ





貴「ルイは天人の血を舐めて、喋れるようになったんだ」

万「・・・そんな効果天人の血にあったか?」


さすが万斉だな、鋭い


貴「分からんが、ルイは何かしらを興味本位で舐めてしまってこうなった。小さい頃だから天人の血かは定かではないが」

万「・・・そうでござったか」


子2「でも、私猫と喋ってみたかったんだぁー!」



ル「誤魔化せた?なんかややこしくなってない?」ボソッ

貴「大丈夫だろ・・・多分」←

ル「不安でしかない」ボソッ



琴の弦を張って準備万端

何故か外で歌って欲しいと言われた。そしてまた子、万斉、店主も聴くようだ


さて、ルイも居ることだしあの曲を一緒に歌うか


貴「ルイ、あの曲一緒に歌うぞ」

ル「うん!僕あの曲好きだな〜♪」



【曲:painter】







歌い終わると、物凄い拍手が響いた

周りを見るとめちゃくちゃ人がいる


「すっごく綺麗だった!」

「どうやったらそんなに上手く歌えるの?」

「どこかの歌手?」

「いい曲だったよ!」



貴「え、あ・・・それじゃあ僕はこれで・・・店主、弦のお金ここに置いてくよ」

店「ちょ、ちょっと!どこ行くんだい?!」

万「待つでござる!」

ま「A!」



路地裏に着くとAは足を止めた


万「どうしたんのだ?素晴らしい歌声と演奏だったでござるよ?」

ま「何か気に食わないことでもあったんスか?」


貴「いや、大した事じゃないんだが・・・



目立つのが・・・




恥ずかしかった//」



万/ま(可愛い・・・////)

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作者名:夜桜 | 作成日時:2018年11月25日 23時

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