十五 ページ17
貴方視点
銀時達と泊まりたかったが、時間があと少しだった
なんの時間かと言うと、人間の姿で居られる時間だ
もうすぐで九尾になってしまう
ふむ、そろそろ時間だ
ボフンッ
煙とともに真っ白な耳と尻尾が生え、爪は鋭くなり、狐面で見えないが目は瞳孔は猫のようになる
別に銀時には見せてもいいが、神楽達がどういう反応するのか分からないからな
びっくりするかもしれないし
...怖がるかもしれない
今は11時だから道には誰も居ない
しばらく歩いていると橋がある
そこから夜空を見上げると、綺麗な満月が川上の方に見える
ふむ、見事だな...
久しぶりに歌うか
バイオリンを術で出し、歌い始めた
【イメージ曲:永遠の刹那】
ふぅ・・・
明日式神に頼んで琴を取ってきてもらおうかな
バイオリンも良いが、やっぱり琴の方が調子が出る
眠くなって来たし早く帰るか
???視点
団長にパシリにされている途中、道の真ん中で真っ白な髪の女が歩いていた
まったく、人使い荒いぜ・・・
女にどうも目が離せず、しばらく見ていたら女の周りに煙が出てきた
煙が無くなると真っ白な尻尾と耳が生えた女が居た
綺麗だ・・・
地球にゃこんな綺麗なもんがあんだな…
その女は橋を渡ろうとすると、橋の真ん中で止まり、夜空を見上げた
月明かりに照らされて真っ白な髪や尻尾が妖しく煌めき、神秘的で綺麗な光景だった
しばらく見惚れていると女は手からまた煙を出初め、煙が無くなると手にはバイオリンがあった
そして弾きながら歌い始める
〜〜♪
〜〜〜♪
〜♪
女の声は低く、耳にスッと届いた
綺麗な歌声がしばらく響くと歌い終わったのか、また道を歩いて行った
団長が見てたらめんどくさい事になってたな・・・
あ、やべぇ・・・時間が・・・
殺させる!
ハァ、ハァ、疲れた・・・
「遅かったじゃないか阿伏兎」
「ああ、少し手間取ってな」
「ふーん・・・
この俺に嘘を付くなんて100年はやーい!」ドゴォッ!!
「グハッ!!」
「まったく、いつから団長に嘘を付くようになっちゃったのかなー?」
「・・・」チーン…
「はいはい、起きた起きた。それで、何かいいもの見つけたの?」
「・・・それはまたいつか話す」
「ムゥー・・・仕方ない、この件が終わったら話してよね」
「ああ」
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作者名:夜桜 | 作成日時:2018年11月25日 23時