彼は天使の化身だった

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貴方視点



学園長が羽をお手入れしてくれた

お手入れした後に飛ぶのは凄く気持ちがいい。
というか飛びやすくて好き

飛んだ後羽休めしていると、鏡が歪んだ
誰かがこっちに来ているらしい

学園長しかいないと思うけど

でもなんか･･･違う気がする



なんて考えていると


「!すごーい!!何ここ凄く綺麗!」


体がロボットで出来ている人？が来た

びっくりして固まっていると、目が合ってしまった


「!!」

『ぁ･･･』


怖くて足が竦んでしまった

人間界で天使とバレると殺されてしまう
羽が貴重だから

バレてしまった･･･
どうしよう!なにか記憶を無くせる薬とか魔法無いかな･･･!

考えてみても、混乱してる脳が正常に働いてくれるわけもなく

ガタガタと震えていると、気づかない間にロボットの人が近くに来ていた


『ヒッ!!や、やめて、お願い殺さないで･･･!』


羽で体を覆ってガードするように体を守った

すると･･･


「君、凄く綺麗だね!!天使なの?」

『え･･･』

「肌も髪も真っ白で、瞳がアメジストみたいにキラキラしてる!!凄く綺麗!」

『えっと･･･』

「あ、僕はオルト!!よろしくね!」

『･･･A・アーンギル･･･です。よろしく、お願い、します』

「敬語はやだ!」

『へ？え、じゃあ･･･よろしく？』

「うん!」


どうやら殺す気は無いらしい
というか凄くフレンドリー


オルトくんは、お兄さんの話やここ最近の面白い話をしてくれた

彼は僕が焦らないようにゆっくり話した


『･･･ぼ、僕が天使の化身だって事は、誰にも言わないで、ね』

「えぇー!兄さんに話したかったなぁ」

『ごめんね』

「･･･分かった!約束だね!」

『!･･･ありがとう』

「ねぇ、また来てもいい？」

『･･･うん』



学園長、僕初めて友達が出来ました









「オ、オルト!もう1時間は過ぎてたよ!!」

「ごめんなさい兄さん･･･新しい友達が出来てつい･･･」

「友達が出来るのはいいけど、あんまり外でエネルギーを使いすぎると動けなくなっちゃうでしょ」

「うん、今度はしっかり守る」

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