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第5話 ページ7

<常識を捨てろ


 ピッチの上ではお前が主役だ



 己のゴールを何よりの喜びとし

 その瞬間のためだけに生きろ


 それが




 ‟ストライカー”だろ?>













『はぁぁぁぁ〜〜〜...


 どうして何かに必死になる人間はこんなに魅力的なんだろう』


サッカーボールを蹴り
走り
逃げる


そんな異様ともいえるような光景

それを映すモニターを前に頬杖をつき
惚れ惚れとするのはAだ



只今300名のストライカー達が収容されたブルーロック内では
彼らの‟エゴ”を測る入寮テストの真っ只中であった



『16.5×40.32m

 つまりこの部屋の広さはP・A(ペナルティエリア)と同じサイズ


 すべてのゴールの約75%がこの中から生まれる
 彼ら(ストライカー)の仕事場といっても過言ではない


 そして制限時間は2分16秒

 これは1試合の中で1人のプレイヤーがボールを保持できる平均時間
 約136秒を適用





 ...なんて合理的で理不尽

 そして...』






ツ...、と
Aの細くしなやかな指先が画面をなぞる


画面の向こうではたった今試合終了のブザーが鳴り響いた



『なんて魅惑的で綺麗なの...』




「...」












ここで彼女、絵心Aが青い監獄計画(ブルーロックプロジェクト)に参加した理由を話しておこう


そもそも彼女は何かを努力できる人間が好きだ

好きなことを胸を張って好きと言えたり

何かに夢中になることが出来たり


彼女はそういった人間を好み、尊敬する傾向にある



ブルーロックでは努力のできない人間は生き残れない

つまりここには彼女が好ましいと思える人間が大勢いる

彼女はそういった人間を見るのも好きだ


これだけで彼女にとってはメリットである



しかしこれだけならば
テレビで試合観戦でもしていればいい




彼女がここに来た最大の理由

それは彼女の夢が理由である



彼女の夢

それは‟世界一の選手を作れるトレーナーになること”


トレーナーとして選手を支え

いつか世界一の選手を自身の才で作り上げる


これが彼女の夢だ



しかし彼女には才能はあっても経験がほとんどない

彼女が今一番求めていたもの


それは育てがいのある選手、環境であった


言わずもがなここには全てがそろっている



ここはAにとってとてつもなく魅力的な場所だったのだ



















まあ、ここに来る前から
彼女は恵まれていたのだが...

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るあ(プロフ) - 細かくて申し訳ないんですが凜は凛です💦 (2023年4月29日 15時) (レス) @page28 id: 400c031e62 (このIDを非表示/違反報告)
SHINKAI(プロフ) - 瑠璃(Aru)さん» コメントありがとうございます!そのように言って頂いてとても嬉しいです!!中々筆が進んでいませんが、頑張って更新していきますので、これからもよろしくお願い致します。 (2023年3月26日 16時) (レス) id: 9829dd467f (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃(Aru) - こんなに面白いのになんで伸びないんだ?めっちゃ好きです。応援してます! (2023年3月21日 9時) (レス) id: cdae4ec124 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:SHINKAI | 作成日時:2023年3月9日 23時

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