【ブルーロック】絵心甚八の姪は天才らしい

第43話 ページ45

「みんな前半お疲れ様」


「静まれ才能の原石ども

　ハーフタイムのミーティングだ」


『．．．』










　・
　・
　・













「．．．以上
　フォーメーションは変えない

　

　圧勝しろ

　主役はひとりでいい」



















「あれ？
　Aどこ行くの？」



『おトイレ〜』



「すぐ帰ってきてね！」



『はいはーい』















　ザーー


『あ』


冷たい水で手を洗ってからハンカチを持っていないことに気づいたらしく
数秒思考したのち、ピピピッ！手を振って水気を飛ばす

まだ少し濡れている手を気にもせずポケットに入れたスマホを取り出した




画面の先には先ほどの45分に沸き立つ文字がずらりと並んでいる




『．．．一応勝ち越してるんだけどな〜．．．』




流れ続ける文字のほとんどがあの天才に関することばかりだ




『．．．ハァ

　戻ろ』










フラフラ歩き

いつまで経ってもアンリたちのいるところに戻れないことに疑問を抱き足を止める





『．．．嫌な予感がするなー』





歩いても歩いても同じような景色だが
それでもAは確信していた






『うん




　迷ったな』







そう

自身が迷子であること




『ここどこ〜』




一体どうしたら自分たちの運営する建物内で迷うのだろうか
なんとか案内板を見つけたらしく、それを凝視しているところに．．．



















「何やってんだ」




『ん？







　あ』






なんというベタなお決まり展開だろうか














『冴．．．』



「．．．」

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