第36話 ページ38
「Aさん！」
『潔くん
おつかれさま』
「お疲れ様です！
すいません遅れて．．．」
『ううん、大丈夫だよ
私もごめんね
あんまり時間とってあげれなくて』
「いえ
Aさんが忙しいのはみんな知ってますから」
U-20戦までの15日間
もうすでに5日が経ち、10日を残すまでとなった日の夜
潔は久しぶりにAの個人トレーニングを受けることができていた
今日はビデオを見ながらの復習ではなく、潔の武器である
＿＿＿
＿＿
＿
『うんうん
潔くんの空間認識能力のおかげでダイレクトシュートっていう武器が一層輝いてるね』
「え？」
流れ出る汗をタオルで拭く潔
Aは潔のシュートの動画を見せながら説明を始める
『ダイレクトシュートって動いてるボールを直接ゴールに入れるシュートのことでしょ？』
「は、はい」
『ワンタッチでシュートするから威力は高いし
キーパーをほんろうできる可能性の高いシュート
でもその分技術が必要になる』
「技術．．．」
『こぼれ球とかパスとか
ボールの軌道を正確に把握する必要もあるし回転なんかも気にしなくちゃいけない
そうじゃないとシュートが決まらなかったり、威力の弱い
つまり簡単に止められてしまうことがある
君のシュートを真似した成早くんみたいにね』
「！」
『凪くんみたいなスーパートラップからのミラクルゴールとは違うけど
ダイレクトシュートには特有の難しさがある
君の空間認識能力にぴったりハマるのがダイレクトシュートだった
いい武器を見つけたね』
「そっか．．．
俺に必要なものを突き詰めた先にあったのがダイレクトシュートだったけど
選ぶべくして選んだ、って感じだったのか．．．」
『ま、そういうことだね
さて
そろそろお開きにしようか
ここは片づけとくからシャワー浴びてさっさと寝ちゃいな』
「え！も、もう．．．？」
『昼間の練習が第一！
しっかり休むことも大事だよ』
「．．．でも．．．俺．．．」
『？』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 498人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
るあ(プロフ) - 細かくて申し訳ないんですが凜は凛です💦 (4月29日 15時) (
レス) @page28 id: 400c031e62 (このIDを非表示/違反報告)
SHINKAI(プロフ) - 瑠璃（Aru）さん» コメントありがとうございます！そのように言って頂いてとても嬉しいです！！中々筆が進んでいませんが、頑張って更新していきますので、これからもよろしくお願い致します。 (2023年3月26日 16時) (レス) id: 9829dd467f (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃（Aru） - こんなに面白いのになんで伸びないんだ？めっちゃ好きです。応援してます！ (2023年3月21日 9時) (レス) id: cdae4ec124 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：SHINKAI | 作成日時：2023年3月9日 23時
