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第31話 ページ33

≪選考中のそれ以上の暴力行為は失格とする!

 ただちに解散し次の試合に備えよ!≫




「やめろってバカ!!」


「ストップストップ!!」




三次選考”適性試験(トライアウト)
第一試合終了後


チームAの基盤であるはずの凛と士道の喧嘩

2人を止めるアナウンスも、体を張って止めるメンバーも無視して喧嘩を続ける2人



再びアナウンスがかかろうとしたその時











『士道』











「「「!」」」



フィールドに足を踏み入れたのは、いつものジャージ姿ではなく
グレーのシャツに黒のタイトスカート

青色のリボンをつけ、身なりを整えたAだった





「お!
 
 Aちゃんじゃーん♡」



『士道
 凛ちゃん


 喧嘩止めてはやく戻って

 次の試合が出来ない』



「...チッ」



「今日なんでそーんな可愛いカッコしてんの?」



『仕事


 

 そんなのいいからはやく出て
 時間の無駄』






「...
 
 (なんか今日のAさん機嫌悪い...?)」






潔がそう思うのも無理はない

言葉遣いはもちろん
いつもは柔らかな笑みを浮かべているAの眉間にはこれでもかと皺が寄っている





「可愛い顔が台無し〜♡」



『触んな』



「イテテ♡」





皺が寄った眉間を人差し指でツンツンする士道

そんな彼の指を躊躇なく握り逆向きに折ろうとするA







「絵心の姪って意外に口悪いんだな」


「千切...


 ん...俺もびっくりした」







「Aちゃん次はいつ練習付き合ってくれんの?」



『適性試験が終わるまでは無理だね

 私も色々忙しいの
 状況が急に変わってやることが増えたし...



 ...まあ

 君がレギュラーに選ばれれば話は別だけど』



「ふーん?」



『とりあえず問題は起こさないで
 これ以上私の仕事を増やさないで』











「...Aさん

 もしかして寝てない?」




『!

 ...大丈夫』




「ぁ...」







Aの目の下にはどこか見覚えのある隈が薄っすら

それに気づいた潔がスル、と目元を撫でるが
その手はAによってやんわりと離される









『凜ちゃんと士道はこの後も試合でしょ

 頑張ってね



 他の子たちはゆっくり休むように』





それじゃあね

と、Aは彼らのもとを離れた
















「...Aさん...」

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るあ(プロフ) - 細かくて申し訳ないんですが凜は凛です💦 (2023年4月29日 15時) (レス) @page28 id: 400c031e62 (このIDを非表示/違反報告)
SHINKAI(プロフ) - 瑠璃(Aru)さん» コメントありがとうございます!そのように言って頂いてとても嬉しいです!!中々筆が進んでいませんが、頑張って更新していきますので、これからもよろしくお願い致します。 (2023年3月26日 16時) (レス) id: 9829dd467f (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃(Aru) - こんなに面白いのになんで伸びないんだ?めっちゃ好きです。応援してます! (2023年3月21日 9時) (レス) id: cdae4ec124 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:SHINKAI | 作成日時:2023年3月9日 23時

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