【ブルーロック】絵心甚八の姪は天才らしい

第20話 ページ22

「お、A」



『こんにちは、御影くん』



水分補給中だった御影がトレーニングルームにきたAの横に立つ



『チームWとの試合お疲れ様

　さすが五号棟のトップチーム』



「俺と凪がいるんだ
　あったりまえだろ？」



『その凪くんは今日もおさぼり中？』



「さっきまでちょっとやってたんだけどなー」



『そ

　まあ、いいよ



　御影くん頼まれてた筋トレとクールダウン用のストレッチ
　今日から始めてみて
　
　何かあったらまた相談して』



「お
　さんきゅー」



どうやらこの二人
いつの間にか随分と仲良くなったようだ

御影はAよりも年下ではあるが、Aが了承しているため名前呼びにため口だ

さすがのコミュニケーション力である



「．．．Aはさ

　凪に無理矢理練習させたりしねえの？」



『やる気のない人間に練習を強要させても仕方ないでしょ？

　でも凪くんがこのままなら．．．



　あの子はすぐにここから消えちゃうね』



「！」



『まあ
　あの子のやる気の源はなんとなく察しはついてるけど


　それに．．．

　君がいるからまだここにいる』



「．．．」



『凪くんが望むなら

　私は手を差し伸べるよ』



「．．．」















「あ
　絵心姪さん」



『ちょっと斬鉄くん？

　変な呼び方するのやめてくれる？』



「え？違うのか？」



『違わないけど違う』



「ちがわないけど．．．ちがう？

　それどういう意味だ？
　姪なのか？違うのか？

　というか．．．姪ってなんだ？」



『．．．

　斬鉄くん
　練習に戻ろうか』



「ん？ああ、わかった」

















「．．．はぁ．．．


　凪呼びに行くか」

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