エーデルワイスを君に4【HUNTER×HUNTER】 (ページ46)

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第189話ページ46

「ちょっと！あの子ら付き合ってんの？」

「え？」

キルアがAに早めに帰ってくること、危ないことしないこと、プレーヤーとはなるべく会わないこと
など色々と言われているのを見ながら、ビスケがそっとゴンに耳打ちする

「やけに距離近いわよねぇ．．．」

ジー、っと2人を見るビスケに、ゴンは付き合ってないよ、と答える

「俺もキルアもAが大好きなだけ！」

「．．．へー、そう」

曇りのない笑顔に、ビスケはそれ以上は追求しなかったが、キルアがAに向ける特別な感情には気づいていた

女の勘というやつだろうか

まあ、当の本人であるキルアがその感情に気づいているかは．．．まあ、それは今は置いておこう

『ゴーン！それじゃあちょっと行ってくるねー！』

少し離れたところでブンブンと手を振るAに、ゴンもこれまたブンブンと手を振りかえす

「うん！気をつけてねー！いってらしゃい！」

『いってきまーす！』

駆け出すAを心配そうに、それでいてどこか呆れたような目で見送ったキルアがゴン達の方に戻ってくる

「よし、それじゃあ始めましょうか！」

「うん！」

「おお」

ものの1時間ほどで朝日が登り始めるであろう中、Aは1人その場を離れる

＿＿＿
＿＿
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岩石地帯を抜け、丘を越え、森を抜ける

誰もいない場所に一つの鼻歌が響く

『結構集まったな〜』

バインダーに入れられた数十枚のモンスターカードを見ながら歩くAは随分とご機嫌だ
カードの中にはバブルホースも数枚ある

『お、着いたー！

　魔法都市“マサドラ“！！』

正確な時間はわからないが、まだ昼にもなっていないだろう
一体どうやったらこの短時間であの岩石地帯からマサドラまで着くのだろうか．．．

まあそれも彼女の脚力なら不思議なことではないのだろう

そこからいくつか建物を見て周り換金所を見つけたAはモンスターカードを全て換金しデパートに向かった

『．．．よし
　これだけあれば十分だよね』

Aがマサドラに来た理由
それは食糧をはじめとした必要品の買い出しのためだった

2人が修行に集中できるようにサポートに回ろうと決めたらしい
そのついでに怪物相手に修行もできる

まさに一石二鳥ということだ

『スペルカードは．．．今はいいか

　んじゃそろそろ戻るかー』

「あれ？君あの時の」

『え？』