検索窓
今日:2 hit、昨日:9 hit、合計:23,095 hit

第164話 ページ20

「ふぅ〜...危なかった...」


一方的に切った電話をポケットに直しながらヘルは額の汗を拭う


「にしても暑いな、ここ」


「勝手にきといて文句言ってんじゃねえよ」


「会いにきてやったんだろ?」


「頼んでねえよ」


ここは一体どこだろうか
巨大な火山を中心に海に浮かぶ島

島は火山から降る灰で視界が悪く、異常にに高い気温だ

恐竜のようなキリンのような、よくわからない生物の背中に乗るヘルが楽しげに口角をあげる


「でもまさかお前がAと知り合いだったとは思いもしなかったよ



 ジン」


ツンツンボサボサの黒髪に無精髭
見覚えのある輝きを持った瞳

そう、彼こそがゴンの父親でありグリードアイランドを作った張本人、ジン=フリークスである

どうやらヘルとジンは知り合いらしい


「昔一回会っただけだ」


「知り合いに変わりはないだろ?
 あいつのこと、よく知ってるくせに」


「...あいつを知ってるんじゃない
 あいつの中に流れる血を知ってるだけだ」


「同じだろ?」


ジンは謎の生物の脱皮を手伝っているようで、硬い表皮を必死に剥がそうとしている


「お前いつまでいるつもりだ?」


「当分暇だからな
 お前について行ってやるよ」


「いらねーよ!」


「何だよ嬉しくないのか?
 昔みたいに修行つけてやろうか?」


「自分より弱い奴に修行つけてもらっても意味ないだろ」


「へー?言うようになったじゃん」


「餓鬼に負けるような奴じゃ俺の相手にならねー」


「餓鬼、ね」


「.....本気でやれば負けなかっただろ」


「どうだろうなぁ」


「...昔から変わんねーなーお前は」


「お前もな、クソ餓鬼」




彼らの関係は一体何なのだろうか?

負けなかった、とは?

ヘルの真の実力はまだまだ眠っていると言うことなのだろうか


謎は深まるばかりである

第165話→←第162話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (40 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
128人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:SHINKAI | 作成日時:2022年9月9日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。