エーデルワイスを君に4【HUNTER×HUNTER】 (ページ19)

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第162話ページ19

「あ！グリードアイランドをプレイすればAもジンの手がかりが手に入るかもしれないよ！？」

『私は自分なりに探すよ
　それにジンさんを探すのは私にとって二の次なの』

「う〜〜〜〜」

ゴンはどうしてもAと一緒にゲームをプレイしたいようだ
もちろん呆れ顔のキルアだって、Aと離れたくないと思っている

しかしAの意見を尊重したいがために何も言わずに耐えているのだ

結局Aが折れるわけもなく、一同は宿に到着してしまう

部屋に戻り、服を着替え化粧を落とす
携帯を取り出し連絡先から目あての番号を探し出す

数回続くコール音
繋がった電話から声が聞こえた

“もしもし“

『ヤッホー、久しぶり

　ヘル』

“久しぶり
　どうした？呼び出しか？“

『あーうん、まあ．．．』

“？
　どうした？何かあったか？“

グリードアイランドというゲームの話
ゴンの父親のジンという人物
ゲームに一緒に参加してほしいと言われていること

今まであったことを一通り話すA、ヘルは相槌を打ちながら聞いてあげる

“とどのつまり迷ってるってことだろ？“

『．．．迷ってるというか．．．
　行けない理由はないけど行く理由もないんだよ』

“A、そういうのを迷ってるっていうんだよ“

ヘルは呆れたように、しかし優しくAを諭す

“2人が心配なんだろ？
　俺らの旅は急ぎじゃない

　何ならたっぷり時間とってゆっくりやればいいんじゃないのか？“

『そうかもしれないけど．．．』

“やり残しを抱えたまま旅に出たって結局息詰まると思うぞ？

　ゲームの攻略はAのためにもなると俺は思ってる“

『何で？』

“念能力者としての力の向上
　世界で5本の指に数えられるようなハンターが作ったゲームだぞ？
　念能力者として成長できる場所なんじゃないのか？“

ヘルのその言葉にAは尻尾が飛び出しぴん、と上を向く

『確かに、そうかもしれない
　念応力者しかプレイできないゲームがただのゲームなわけがない』

“そういうこと！
　俺はいつまででも待ってるからさ、楽しんでこいよ“

『．．．うん！そうする！
　ありがとうヘル！』

“おう“

『っていうか、ヘルさぁ』

“ん？“

『もしかしてジンさんのこと知ってるの？』

“．．．．．んじゃあゲーム楽しめよ！
　じゃあな！“

『あ゛！おい！』