第20話 ページ22
「皆様、3次試験のスタート地点はここ
トリックタワーと呼ばれる塔のてっぺんとなります」
Aたちは飛行船から降り、3次試験会場に到着していた。
「合格の条件はこの塔を生きて下まで降りてくること
制限時間は72時間です
それではこれより3次試験を開始いたします
皆様の健闘をお祈りします」
それだけ言ってビーンズはまた飛行船に乗っていってしまった。
『(制限時間は72時間
つまりこの塔の攻略には72時間前後の時間を有するということ、か)』
壁を伝って降りるのは...
「うわぁぁあああああ!!!!」
凶悪な赤ん坊のような怪鳥が受験者を連れ去るのを見て諦める。
『(普通に考えれば...)』
足元に目を向ける。
『隠し扉、かな』
そうこうしている間に、ゴンとキルアが5つの隠し扉を見つけたようで、私たちはそれぞれその扉を下に降りることに決めた。
全員が扉の手前に立つ。
「一ニの三で全員一緒に行こうぜ」
『りょーかい!』
「みんなとはここで一旦お別れだね」
「地上で再び会おう」
「じゃあ行くぜ
いち!」
「にの!」
「「「「『さん!』」」」」
扉の上に立つと同時に板がひっくり返り、僅かな浮遊感が体を襲った。
なんとかうまく着地することはできたようだ。
『さて、と...』
着地に失敗したレオリオを除いたゴン、キルア、クラピカは顔を合わせ、あ...と思わず声を出す。
レオリオも一拍遅れてあれ!?と驚きをあらわにする。
どうやら密集していた扉の行き先は同じだったようだ。
「短い別れだったな」
「なんだよ
どれを選んでも結局同じ部屋に降りるようになってやがったのかよ...」
「いや、どうやらそうではなさそうだ」
「え?
...あ!」
「Aがいない」
「げ!マジかよ!?」
そう、どれだけ当たりを見回しても
先ほど別れたAの姿はどこにもなかった。
運の悪いことに、彼女だけが別の部屋に降りたようだ。
「そんなぁ〜
大丈夫かな?A...」
「ゴン、彼女ならきっと大丈夫さ
Aはここまでの試験をクリアしてきている
今は、目の前の試験に集中しよう」
「うん、そうだね!
Aならきっと大丈夫だ!」
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SHINKAI(プロフ) - 蒼さん» ありがとうございます!そう言って頂けるとすごく嬉しいです!これからも作品をよろしくお願いします! (2022年8月31日 0時) (レス) id: 9829dd467f (このIDを非表示/違反報告)
蒼 - HUNTER×HUNTERの世界観にあった文章でサクサク読み進めることが出来ました。とても面白かったです! (2022年8月30日 23時) (レス) @page48 id: 1c5f686e4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:SHINKAI | 作成日時:2022年2月11日 4時