94 ページ44
.
side Hokuto
6人でセンターステージに立つ
樹が代表して挨拶して、その後に一曲歌う
青「…ここいつもは俺が挨拶なんですけど。公演前にアナウンスがあったように今日はカメラも入ってます。ずっと6人のSixTONESを待っててくれた方、だけど来ることが叶わなかった方が全国、世界中にもたくさんいます。だから、…このツアーで会えなかった方のためにも、北斗から。」
…樹からの突然のバトンタッチに少し戸惑う。
変に緊張してひとつ大きく息を吐く。
だから敢えて事前に言わなかったんだと思う。バカ。
黒「はい。…え〜まずは1年半以上もの間、
ご迷惑とご心配をおかけして本当にすみません。
パニック障害、という病気と診断されて…
病気と向き合い、自分と向き合って
休養、という選択を取らせていただきました。
…え〜これはアイドルとして、
そして人前に出る1人のプロとして、
皆様にお伝えしていいものかと
迷う話ではあるんですが…
正直、まだまだ波はあります。
これはもう一生をかけて
付き合っていくものだと、僕は思ってます。
本当はこのツアーも最初から最後まで
フルで出たいと駄々をこねました。
…でも叶わなかった。
けど今はそれを決してマイナスには捉えていなくて。
それはSixTONESが、この5人が、
俺が1ヶ月半頑張ったくらいじゃ追いつけない程、
SixTONESの勢いを落とさずに
前に進んでいてくれたからこそなんだよなって。
だからここでこいつらを前にして言うのは
小っ恥ずかしいんですけど
…本当に、5人には感謝してます。
辛いとき、苦しいとき、
バカみたいにそばにいてくれました。
俺本当に、SixTONESで良かった。
そして何より、
皆さんにまた顔を見せられて良かった。
あなたたちの歓声が、…SixTONESコールが、
何よりの活力で、俺が今ここにいる理由です。
次は必ず、フルで皆さんの前に立ちます。
だから今日来れなかった皆さんも、
また必ず会いに行くから待っててください。
そしてどうかこれからも
俺たち6人のSixTONESを、愛してください。
今日は本当にありがとうございました！」
頭を下げると両サイドで5人が一緒に頭を下げる。
京本の手が俺の背中に置かれるのがわかって
目の前で叫びにも似た歓声が上がる。
緊張と、感謝と、オーラスをむかえた達成感
温かく受け入れてもらえたことへの安堵
その全てが入り混じった不思議な感覚
込み上げるものを必死に飲み込んだ。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1215人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はる(プロフ) - れもんそーだ。さん» わざわざメッセージありがとうございます！楽しんでいただけてよかったです。最後までお付き合いいただきありがとうございました！ (2021年9月9日 15時) (
レス) id: 4e8f9bb287 (このIDを非表示/違反報告)
れもんそーだ。(プロフ) - 完結おめでとうございます、、、！！泣けるシーンが多くて涙腺崩壊です笑素晴らしい作品をありがとうございます、、！！ (2021年9月9日 15時) (レス) id: 8f21f31651 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - サンリオさん» ありがとうございます。ついに完結してしまいました…お付き合いいただきありがとうございました！ (2021年9月7日 22時) (レス) id: 4e8f9bb287 (このIDを非表示/違反報告)
サンリオ - 完結おめでとうございます！大好きな作品です (2021年9月7日 21時) (レス) id: 4241a03c33 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：はる
| 作成日時：2021年5月12日 19時
