好きになってもいいですか -2- (ページ3)

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Aside

目が覚めた私はソファにいた

昨日あのまま寝てしまったんだ

眠たい目を擦りながら寝室へ向かうと、ちょうど電話がかかってきていた

登坂さんからだ、なんだろう

「おはよ、起きてる？
　俺ら今から向かうよー」

「ん？どういうこと？」

寝起きの頭には理解するまで時間がかかる

「LINE見てねーのかよ。
　とりあえず確認！じゃっ！」

慌ててLINEを確認すると確かにきている登坂さんからの連絡。

仕事が午後からだから、それまで久々の顔を拝みに行くという内容だった

うわっ！壱馬君も一緒じゃん！

私は急いでお風呂に入り軽く化粧を済ます。

ドライヤーをかけるが暑くて断念し半乾きのまま、部屋の片付けをしているとインターホンが鳴る

2人を出迎えて慌ただしくしてると、

「もしかして寝起きだった？笑
　とりあえず髪乾かしてやるから」

ドライヤーを手にし手招きをする

暑いからいいよ、と言うと髪が傷むからダメ、と言われしぶしぶ登坂さんの座るソファの足元へ座った

昨日ぶりなのに、自分の気持ちに気付いた私は好きが溢れていて壱馬君からの視線さえドキドキしてしまう

「ちょっと外の空気吸いたいんでいいですか？」

すると急にそう言い、指差しながら立ち上がった壱馬君は、ベランダへと出て行った

「俺、妬かせちゃったかな。笑」

「元気そうな顔見れたし…
　俺もう仕事行くわ。じゃあな！」

「え、髪乾かしに来ただけじゃん！笑」

登坂さんは手を振り帰って行った。

乾かしてもらった髪を結び飲み物を準備する

ベランダにはまだ壱馬君がいる。