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バスに乗り込み自然と視線は流れゆく景色に。
実家暮らしには貴重な、ひとり(マイワールド)の時間
けど、頭の中にはさっきの忌々しい情景が浮かび
バスから見える外の景色も霞んで見えた。
子「ママ〜、お外見たい〜」
母「今見れないの。もう少し待ってね？」
ふと親子のそんな会話が耳に入ってきて
席を立ち母親と男の子に声をかけた。
子「僕、お姉ちゃんのお膝がいい！」
『お姉ちゃん…って、お姉ちゃんのお膝？』
さっきまではモノクロに感じた見慣れた街並みが
今はなぜか色彩に溢れ、綺麗とさえ思えるように。
それは、膝の上に乗る可愛い男の子のおかげだと思う。
ずっと膝の上に乗せておきたかったけど、そろそろ停留所。
『かずまくん、バイバイしよっか？』
子「お姉ちゃん、もうバイバイなの？」
『うん。お外の景色楽しかったね』
漫画が入って重みのある紙袋を手にしバスを降りた。
しばらく歩くとドサッと鈍い音がして軽くなった左手。
うわ…最悪。
見事に持ち手の破れた紙袋からは漫画が投げ出され
それを気には留めながらもスルーしていく街の人たち。
？「あの…大丈夫ですか？」
けど、手を差し伸べてくれる人もいた
サラサラの黒髪から覗く優しい目をした人。
？「あー…破けちゃったんすね。んー…」
持ち手の破れた紙袋の代わりになりそうなものを
自分のバッグから探そうとしてくれてるみたいだった。
優しさが、今の私の心にはすごく沁みる。
？「これ。代わりにするにはあれっすけど、」
手に持ってたコンビニ袋から中身を出してまで
破れた紙袋の代わりにと差し出してくれた。
『すいません、わざわざ…ありがとうございます』
？「いえ。…あ、ちゃんと下も支えて持ってくださいね？」
『へ…？』
？「また破けるとさすがに俺ももう代えないんで」
『ああ…ふふ、下も支えて持ちます。笑』
？「…じゃあ…俺はこれで、」
＿＿この日の３人との出逢いに、私は翻弄される。
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R(プロフ) - 志穂さん» コメントありがとうございます♡更新がなかなか出来ず申し訳ないです😭お待ちいただけると嬉しいです🙏 (9月2日 23時) (
レス) id: e3dce3132d (このIDを非表示/違反報告)
志穂(プロフ) - ときめき止まらないです🥺❣️続き楽しみにしてます^_^ (9月2日 23時) (レス) @page26 id: 8c045b4c8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：rin.
| 作成日時：2022年8月7日 22時
