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私は物心ついた頃からヒロインに憧れてきた。
そのきっかけとなったのはプリンセス
いつか王子様が現れて…なんてのは非現実的と悟った。
そして私を再びヒロイン願望にしたのは少女漫画
胸キュンの宝庫と言うべき、謂わば私の恋愛教科書。
そんな私の大好きな少女漫画から小説や雑誌まで
いろんな漫画や本が置かれたこのカフェが私のバイト先。
岩「Aちゃん、お疲れ。今日遅かったね」
この人は、ここのオーナーの岩田剛典さん。
私が昔からお世話になってるお兄さん的存在の人。
『すいません、急いで着替えてきます』
岩「焦んなくても大丈夫だよ〜笑」
ここへ来る途中に頂いた飴玉をロッカーに置き
制服に着替えエプロンを付け、少女漫画を手に表に出た。
岩「おーい、ボーとしてるけど。大丈夫？」
『イケメンって、儚いですよねぇ…』
岩「センチメンタル？ …あぁ、イケメン彼氏と喧嘩？」
『彼氏？ イケメン？…誰ですかそれ』
彼の隣で肩並べて見つめ合い笑い合って、
そこには私ではなく可愛らしい女の子がいて、
＿＿ダメだ！！目撃した情景が今でも鮮明に！！
岩「あれ、何か俺マズいこと言った？」
『残念ながら少し前に別れたんです』
岩「え、別れたの？なんで？まじで喧嘩別れ？」
『ズケズケと聞いてきますね、笑』
岩「あ、ごめん。笑」
『岩さん昔っからそうですよね、笑』
私の恋愛にいつも耳を傾けてくれる優しい人でもある。
恋愛相談もよく岩さんにしてたっけ＿＿
岩「Aちゃんはいつもそうやって笑ってるよね」
『んん？ ふふ…』
彼氏に振られたからって悲しいわけでもなく
幸せそうに笑う彼を見たからって悔しくもなく
私が一番グサッときたのは
ヒロインになれない現実を知ってしまったことだと思う。
岩「男なんて、ごまんといるんだからね？」
『…笑顔ですよね、笑顔！』
岩「むりやりだなぁ、笑」
『少女漫画見て、また恋愛のイロハ叩き込みます！笑』
運命の相手はひとりしかいない。
そこに辿り着くまでのプロセスは簡単ではないって事みたい。
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R(プロフ) - 志穂さん» コメントありがとうございます♡更新がなかなか出来ず申し訳ないです😭お待ちいただけると嬉しいです🙏 (9月2日 23時) (
レス) id: e3dce3132d (このIDを非表示/違反報告)
志穂(プロフ) - ときめき止まらないです🥺❣️続き楽しみにしてます^_^ (9月2日 23時) (レス) @page26 id: 8c045b4c8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：rin.
| 作成日時：2022年8月7日 22時
