恋だなんて認めない【影山飛雄】 (ページ7)

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そんな私達の様子を見て、驚いたように目を見開いている選手達。

宮侑「え、2人ってもしかして付き合ってたり…するんか…？」

恐る恐る聞いてくる金髪くん。

「どこの女がこんな馬鹿と付き合うのよ！」

影山「馬鹿って言う方が馬鹿だって及川さんが言ってました。」

「徹は馬鹿だからそれ間違いよ。」

及川「とばっちりが凄い！」

ありえない。

こんなバレー馬鹿と付き合うなんて。

「私、飛雄が嫌いだから付き合うとか絶対無理。」

宮侑「そうなん…？」

別に、好きに疑えばいい。

私は飛雄が嫌いだという言葉を、ひっくり返すつもりはないのだから。

結構な大人数なので、何台かの車に別れてあらかじめ二次会用に貸し切っているらしいレストランへ向かっている。

私が乗ってきた車は5人乗りなので、飛雄と徹、それから金ぱ…宮侑くん。

はじめはもう1台の方の子守り役らしい。

私は後ろの席で飛雄と徹に挟まれている形…

「…狭い。」

及川「そうだよねぇ…」

全員無言の車内。

沈黙の中で伝えたかったことを思い出したので、右横を向く。

「ねぇ、飛雄」

影山「？」

「…おめでとう。」

影山「…あざっす。」

それからまた前を向いて、到着するまで沈黙を貫き通した。

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