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日向「あの…夏咲 Aさんですか?妹があなたのファンで…サインいただけませんか?」
宮侑「あっ翔陽くんずるい!俺も欲しい!」
木兎「おれもーー!!!」
俺も俺もとサインを求める声が増えていく。
キラキラと目を輝かせているし、先程痴女同然のことをしてしまったので断りずらい。
「ごめんね、本当は今すぐ書きたいけど時間もかかるから…後日またサインをはじめに預けるわね!」
及川「あれ、今日この後仕事なの?」
こてん、とやけに可愛らしい動きで問いかけてくる男。もう年齢に合わないから辞めた方がいい。
「いや、仕事じゃないけど、この後は私も飲み会に参加させてもらうってはじめに許可もらってるの。」
及川「へぇ、いいじゃん。高校の時のメンツも今日見にきてるはずだし、久しぶりに話したらいいよ。」
そうねぇ、と頷きながら答えようとした瞬間、いきなり飛雄に腕を引っ張られる。
必然的に距離が近くなり、眉間に皺を寄せた。
影山「……あ、あの、Aさん!」
「…なによ?」
影山「…その…アカデミー賞、おめでとうございます。凄いですね。」
「は、知ってたの?」
影山「うす、バレーのニュース見てたら流れてきたんで。」
「…ふーん。」
やっぱり、バレー関連か…
昔から、ずっとこうだ。バレーとカレー以外のことで私に触れたことがない。
「ほんとあんたって、バレー馬鹿よね。そういうとこ嫌い。」
影山「…俺は、Aさんのこと嫌いじゃないっす。」
「じゃ、好き?」
影山「?はい、Aさんの作るカレーは世界一うまいです!また食べたいです!」
「…ほんと嫌い、そんなこと聞いてないし!」
この男は昔から私が作るカレーが大好きで、どうやら私をカレー製造機として見てる節がある。
そういうところも本当に気に食わない。
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猫人形 元猫耳アヤツリ人形 (°∀° )(プロフ) - 何故こんなにも評価されていないのか不思議なくらい良い作品でした! (2022年1月26日 23時) (レス) @page48 id: d8d7cfe01e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:久賀 | 作成日時:2021年11月25日 16時