ウェディングトレーニング【そらる】 (ページ1)

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プロポーズページ1

「そらるさん」

そ「どうしたの？」

「夫婦修行、しましょう！」

訳が分からず、首を傾げる。
突然何かを言ってくることは多かった。
柔軟に対応していたはずだが
今回ばかりは流石に分からなかった。

「夫婦になったら色々困ることもあるじゃないですか！だから事前に修行するんです！」

やる気に満ち溢れた彼女を見て
俺はふっと笑う。

そ「じゃあ何からしようか？」

「そらるさん、プロポーズの練習しましょう！」

そ「いや、待って。
プロポーズって俺は人生に1回しかしたくない。それに練習ってことだろう？」

「そうですよ！上手く出来ないと夫婦に
なれないじゃないですか！」

そ「え、いやいや待って。
それって俺振られるってことじゃん。」

キョトンとした顔でそうですよ、なんて
言う君。若干傷ついた。

「ほら、早く！」

そ「指輪ないよ？」

「練習だから大丈夫ですよ！」

そ「………。」

俺は彼女の手を握る。

そ「A。

俺と、ずっと…一生………共にいてください。」

「んー、ごうかーく！」

えへへと照れながら笑うA。
俺は恥ずかしさを隠すためにじろりと
彼女を睨む。

「さて、じゃあご飯にしましょー！」

そう言って台所へ向かう彼女の手を掴む。

そ「お返事の練習は？」

「んー…と、………あ！」

何かを思いついた顔をした後、
俺にずいっと顔を近づけ…頬にキスをした。

「はいっ！」

顔が爆発しそうなほど熱くなったのは
言うまでもない。