妹でも 【ミキ 亜生】 ページ6
ココアさんのリクエストです。
・
亜生「兄ちゃん、今からスタバ行かへん?」
昂生「え?今からA遊びに来る言うてたけど。」
亜「えっ!!ホンマに!!?何でもっと早う言うてくれへんの!!」
昂「すまんすまん。」
単独ライブ終了後、僕は楽屋で聞いた兄ちゃんの言葉に耳を疑う。Aが今から来る?ここに?僕は何度もその問いを頭の中で繰り返した。Aは、僕と兄ちゃんの妹で高校3年生だ。僕が11歳の時に産まれた可愛ええ妹。下の子が欲しかった僕はずっと可愛がってきた。
でもまさか、妹を恋愛対象として見る事になるとは、その時は思ってもなかった。
『失礼しまーす。昂生兄ちゃん、亜生兄ちゃん。単独お疲れ様ー!』
昂「おぉ、よぉ来たなA。一人で来たん?」
『うんっ、母さんは来れへんからって私一人で来たねん。』
昂「偉いなぁ。後で約束しとった飯連れてったるな。」
『やったぁ!!亜生兄ちゃんも一緒な!!』
Aは僕に抱き着いて、にこにこと満面の笑みで喜んだ。僕はそんなAの頭を撫でてやると、Aはくすぐったそうに身を捩らせた。
何なんコレ。
やっぱA可愛ええ。
すると兄ちゃんはスタッフさんに呼ばれて楽屋を出て行った。残った僕とAは、二人で顔を見合わせるとお互い別々の行動をし始めた。しかし、僕が椅子に腰をおろすと、座った僕の膝にAがぽすんと乗ってきた。
亜「どうしたん?」
『昔こうやって兄ちゃんに本読んでもらったなーって思ったん。重い?』
亜「ううん、全然。」
僕はAの体に腕を回す。しばらくするとAは器用に体をこちらに向けて向き合う状態になった。Aも僕の背中に腕を回す。
『んー、兄ちゃん好きー。』
亜「ん、僕も。」
『ちゃう、そうやなくてっ。』
亜「ん?」
『……あんな、ずっと好きやってん。兄ちゃんの事。………男の人として。』
Aは恥ずかしそうに頬をぽりぽりとかいた。僕は今の言葉と、その仕草が堪らなく可愛くて、再びAを強く抱き締めた。
亜「兄ちゃんもな。同じなん。」
『えっ、』
亜「好き。」
Aの濡れた唇にキスをする。暖かくて、溶けてしまうようなキスは、僕ら兄妹をおかしくしてしまったらしい。
もう妹なんて、思えへんな。
ラッキー芸人
ラニーノーズ
128人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「短編集」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ユカリ(プロフ) - もりすずさん» リクエストありがとうございます!続編で書かせていただきます! (2018年2月10日 20時) (レス) id: bef552d582 (このIDを非表示/違反報告)
もりすず(プロフ) - お話ありがとうございました!凄く良かったです(´˘`*)それで、またまたリクエストなんですけど 銀シャリの鰻さんと久とろサの保田さんで取り合いのお話が見たいです。(同じような内容ですみません;;)ユカリさんの書くお話全て大好きです( ^^ )宜しくお願いします! (2018年2月10日 14時) (レス) id: 69b1d343c3 (このIDを非表示/違反報告)
ユカリ(プロフ) - 御二方とも、リクエストありがとうございます!続編にて、書かせていただきます! (2018年2月10日 14時) (レス) id: bef552d582 (このIDを非表示/違反報告)
# M .(プロフ) - ありがとうございます !! また 、リクエストなんですが 、有吉さんでお願いします !! 有吉さんが他のタレントにデレデレして夢主が嫉妬する ( 有吉さんと夢主は付き合っている ) 、っていう感じのシチュエーションをお願いします !! (2018年2月10日 12時) (レス) id: 3e422ad197 (このIDを非表示/違反報告)
瀬良子 - 次のリクエストなんですが、もうすぐバレンタインなので「手が付けられない」の夢主がペンギンズのお二人にチョコをあげて「感謝の気持ち」を伝えて、二人は本命じゃないのかと言うけど思わせ振りにかわす夢主のお話が読んでみたいです。長文すみません! (2018年2月10日 8時) (レス) id: 418102ce26 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ユカリ | 作成日時:2018年1月31日 23時