居候は増やすほどめんどくさい ページ6
「えーと…、続き続きっと…」
俺は大きな溜め息をつきながら手紙の続きを読み始める。そもそもヅラからの手紙って時点でもう信用してねーんだよな…。めんどくせぇ…
『其の朗報というのは他でもありません。Aちゃんは僕達が幼少期から攘夷時代を共にした坂田銀時くんの家が江戸の町にあるのをご存じですか?今では二人の助手と共に万事屋を営んでいます。同じ江戸に住む僕も度々遊びに赴くほどです』
「こいつ急に何なの?何で急に親密な感じ出してくんの?お前が勝手に上がり込んでくるんだろうが」
「だからさっさと読めよ」
「あ、スイマセン」
『山奥で、しかも女手一つで生計を切り盛りしていくのはさぞかし大変でしょう。そこで封筒の中に銀時くんの家までの地図を同封しました。銀時くんの所に行けば安定した仕事を貰えるはずです。僕なりの心遣いなので、受け取ってください。其れではまた何処かで逢いましょう 桂小太郎』
「あのクソ桂野郎ォオオオオ!!」
「うわァアア!!手紙が粉々にィイイ!!」
「何勝手に求人紹介してんだよ!さっき言った通りこっちは従業員に給料支払うのもヒィヒィ言いながらやってんだよ!何が「僕なりの心遣い」だ!!俺への心遣いゼロか!!」
「銀さん落ち着いて下さい!」
「もう銀さん怒っちゃったもんね、誰にも銀さんは止められないからね。ちょっくら盗んだバイクでヅラ死なない程度に轢いてくらぁ」
「盗んだバイク!?尾崎豊ネ!カッケーアル!ちょっと私も後ろ乗せてってヨ!」
「ちょっと神楽首締まってる!首締まっ、て…!」
「止められないどころか、既に息の根止められそうだろうがァアアア!!」
「さっきからこの小説の主人公空気だけど大丈夫そ?確かにアンタらは「銀魂」自体のメインキャラではあるけど、この夢小説の主人公私だからね?」
てんやわんやと4人で揉めている横で、定春は大きな欠伸をし、時計の針が午後の6時を指した。
俺らは何をくだらねぇことで体力消耗してるんだ…
考えれば考えるほど馬鹿らしくなり、社長席にドカッと腰を下ろす
「もー、やめだやめ。くだらねぇ…。新八、飯にすんぞ。今日の当番お前だろ」
「良いですけど…、Aさんはどうするんです?」
「お前帰る場所あんのか」
「帰る場所はあっても一文無しなのよ。だからそれまでここに置いてください」
「もー…、好きにしやがれ」
あー…、まためんどくせぇのが増えた
ジャンプの内容も頭に入ってこねぇよ。ったく
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作者名:さぶれ | 作成日時:2020年12月8日 21時