恋はこれから 【なにわスワンキーズ 仲西】 ページ49
みあさんのリクエストです。
※｢恋はここから｣の続編です。
・
楽屋での待機中。
そこには、何枚ものファンレターが端が曲がらないようにきっちり並べられていて、俺はその差出人の名前を見て、頬を緩める。
《前川A》
そう、すべてあの子からのファンレター。だいたい読み終わったファンレターは全てマネージャーが何処かへやってしまうのだが、俺はこっそりAちゃんからのファンレターは自分のカバンにしまって、常に持ち歩いていた。
以前初めて話したあの日からもファンレターは何通か届いて、それを読むのが密かな楽しみになっていた。
こじま｢お前なにニヤけてんねん。｣
仲西｢な、なんもニヤけてへんわっ。｣
前田｢お前らそろそろやで、準備しぃや。｣
こ｢おぉ。｣
俺は急いでカバンを閉じて遠くらへんに置くと、三人で楽屋を出て、舞台に立った。
・
次の営業の仕事へと向かおうとすると、相変わらず出待ちが凄くて、俺らは車に乗り込もうと小走りになる。が、そんな態度とは裏腹に、Aちゃんを目で探してしまう。
身長が高い人に隠れてしまってないか
もう通り過ぎてしまったのか
そもそも今日の舞台に来ていないのか
不安は募るものの、俺は周りを見渡しながら車へと向かった。車に近付くにつれ、出待ちの人は少なくなっていく。しかし、誰もいないそのなかで、君を見つけた。
『あっ、仲西さん！』
仲｢Aちゃん…。｣
『お疲れ様です。あと、名前覚えてくださったんですね。』
｢あたりまえやんか｣なんて言葉は出てこなくて、俺は気まづそうに頭をかいた。
君の前に立っているとドキドキする。この気持ちに気付いてはいるものの、恥ずかしくて、隠していた。
『今日もかっこ良かったです。私、やっぱり仲西さんが一番大好きです。』
その笑顔が、言葉が、本当かどうか分からへんけど、そんな彼女を俺は力いっぱい抱き締めた。彼女は、何も言わずに固まってしまった。
仲｢なぁ、俺Aちゃんのこと好きになってええかな。｣
『私…？』
仲｢アカン？ただ俺のファンなだけ？｣
『…そんなことないです。』
｢嬉しい｣と呟いて、君は笑った。
まだまだ恋はこれから。
始まったばかり。
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ユカリ(プロフ) - 皆様リクエストありがとうございます！全て承りました！ (2018年4月18日 23時) (
レス) id: 8263d84421 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - いつも素敵な作品楽しみにさせて頂いてます♪ とろサーモンの村田さんで付き合って初めての キスのお話が見たいです！無茶ぶりしてすみません。 よろしくお願いします´`* (2018年4月18日 19時) (レス) id: 74e9ccc556 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - リクエストお願いします、「出逢い」の粗品さんの続編をお願いしたいのですがよろしいですか？ (2018年4月18日 1時) (レス) id: 95bd6dd099 (このIDを非表示/違反報告)
尚 - リクエストです！囲碁将棋の根建さんと文田さんのお話を別々にみたいです！お願いします！ (2018年4月16日 23時) (レス) id: f0b3170452 (このIDを非表示/違反報告)
ユカリ(プロフ) - 皆さんリクエストありがとうございます！全て承りました!! (2018年4月16日 0時) (レス) id: 8263d84421 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユカリ | 作成日時：2018年3月30日 23時
