期待の存在 【濱田祐太郎】 ページ27
瀬良子さんのリクエストです。
※｢期待に反例｣の続編です。
※男主です。
・
今日は濱田と仕事が同じやった。本番前、溝口に連れられて俺の楽屋にやって来た。そんな濱田はパイプ椅子に座って、しばらくぶつぶつと一人で本番の為にネタチェックをしている。
『ホンマ真面目やな、お前。』
濱｢まぁ、目が見えへん分、本番中にネタがとんでまったらカンペとか見えへんのでどうにも出来へんのですわ。やから、ちゃんと覚えとかんと。｣
『俺とは真逆やな。まぁ、俺が芸人なんてやっても、別に人を笑わせるというより人を不快にしているとしか思えへんけど…。』
濱｢暗いですって！｣
濱田はまた声を荒らげて俺に注意した。…そういや、前にも俺が自虐的過ぎてゆずるたちに怒られたな。そん時、水田らが話していた気がすること。
『なぁ、濱田ってさ。』
濱｢はい？｣
『俺のこと好きなん？』
濱｢好きもなにも僕はAさんのことおおおお!!?｣
『話すんか叫ぶんかどっちかにせぇ。』
濱｢やって…、今……。｣
『ただ前にアギシュらと飲みに行った時和牛が話しとったの聴こえただけやし。俺の聴き間違えでお前の機嫌悪くしたらすまんな。』
濱｢いやいや！ちゃいますって!!｣
濱田は俺の方にずいっと体を乗り出した。目が見えへんくて間の感覚が分からへんのか、俺にぶつかりそうな程に前のめりになって来たから、俺は少しだけ体を後ろに倒す。
濱｢僕、Aさんのこと好きです。｣
『…………………は？』
予想外の返事に耳を疑う俺。いや、やって俺男やし。それに俺、こんなろくでもない人間やし。
『それ、ホンマなん？』
濱｢嘘なんか付きませんよ。やけど……ようやく分かってくれた…。ずっと僕、Aさんのこと好きで……。｣
『そ、そんなわけないやん！濱田が俺を…((濱｢そんなわけあるんです！何でも自分中心に考えんといて下さい！僕にとってAさんは……っ｣
ずっとずっと、思ってた人なんです。
力強く濱田がそう言って、
俺は血が出そうなほど唇を噛んだ。
それ、信じてええの？
こんな俺を愛してくれんの？
まだ、俺お前のこと好きか分からへんけど。
ただ隣におりたいから。
せめてお前の隣にでも、ずっとおらせてな。
濱田は、人懐っこい顔で笑った。
応援してる【ジュリエッタ】→←今日くらい 【かまいたち 濱家】
ラッキー芸人
ハイヒール
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 205人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「短編集」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ユカリ(プロフ) - 皆様リクエストありがとうございます！全て承りました！ (2018年4月18日 23時) (
レス) id: 8263d84421 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - いつも素敵な作品楽しみにさせて頂いてます♪ とろサーモンの村田さんで付き合って初めての キスのお話が見たいです！無茶ぶりしてすみません。 よろしくお願いします´`* (2018年4月18日 19時) (レス) id: 74e9ccc556 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - リクエストお願いします、「出逢い」の粗品さんの続編をお願いしたいのですがよろしいですか？ (2018年4月18日 1時) (レス) id: 95bd6dd099 (このIDを非表示/違反報告)
尚 - リクエストです！囲碁将棋の根建さんと文田さんのお話を別々にみたいです！お願いします！ (2018年4月16日 23時) (レス) id: f0b3170452 (このIDを非表示/違反報告)
ユカリ(プロフ) - 皆さんリクエストありがとうございます！全て承りました!! (2018年4月16日 0時) (レス) id: 8263d84421 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ユカリ | 作成日時：2018年3月30日 23時
