隣のおまもりさん 【博多華丸・大吉 大吉】 ページ28
みのさんのリクエストです。
・
『せ、先輩……。これ、どうやってやるんでしたっけ…？』
先輩｢はぁ？この前教えたばっかだろうが。しかもこれで4回目！｣
『すすっ、すみません!!』
私は深々と頭を下げる。
子供の頃から緊張しやすい人見知りで、おまけに容量の悪かった私は、今まで何事にもビクビクして生きてきた。
やっと就職先が見つかった番組アシスタントディレクターの仕事でも、毎日失敗ばかりして怒られて。そんな私の唯一の救いが、実家の心配性の母から送られてくる山ほどのおまもりだった。
『11、12、13、14個…。またおまもり増えたなぁ。でも、付けておかないとお母さんに失礼だし……。』
大吉｢そんな大量のおまもり付けてる人初めて見た。｣
『わぁ!!だ、大吉さん!!?』
大｢よ。｣
いきなり後ろから話しかけてきたのは、博多華丸・大吉の大吉さん。驚く私と正反対に、冷静に目の前に立っている。
『な、何で私達の待機室に居るんですか…？』
大｢ADの君が僕の楽屋にお茶用意するの忘れてたから取りに来たの。｣
『あぁああ!!すみません!!!』
大｢いいよ。君の失敗にはもう慣れたし。｣
そう言って、大きなダンボールからペットボトルのお茶を出す大吉さん。毎日失敗ばかりの私に、呆れてしまったのだろうか。私が肩を落とすと、大吉さんはその肩に手を置く。
大｢ま、僕が隣に居てあげれば大丈夫たい。君の失敗も少しは軽くなるでしょ。｣
『そんな！余計大吉さんに私の失敗で被害が出るだけです！』
大｢大丈夫。僕、君のおまもりになるから。おまもりっていうのは、持っている人の被害を受けてその人を守るんでしょ？｣
｢ね？｣と、私に念を押してくる大吉さん。どうすることも出来ずに迫られた私は、反射的に｢はい｣と返事を返してしまった。
大｢じゃ、決まりよ。僕は君のおまもり。｣
『えっ！今の"はい"はやっぱカットで！危ないですって!!』
大｢もう言い換えは出来ないからね。｣
しなやかな強みを感じさせる大吉さんに、何も言えなくなってしまった私。
でも、結構嬉しかったりして。
私の隣に一人、
おまもりさんが増えたようです。
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凛凛(プロフ) - はじめまして、すみません。あの……ミキ 昂生じゃなくて、昴生たと思う。漢字が間違えですよね……？ (2018年4月15日 2時) (
レス) id: 62c9d1a185 (このIDを非表示/違反報告)
kurumikan212(プロフ) - リクエストありがとうございました。凄く楽しく読ませて頂きました！リクエストで吉村崇さんで胸キュンみたいなのが読みたいです。よろしくお願いします。 (2018年4月10日 19時) (レス) id: bfc812d370 (このIDを非表示/違反報告)
ちきち - 今回もありがとうございました！めっちゃよかったです！！幸せな気分になりました！次のリクエストもお願いしていいですか？昴生さんに嫉妬される話が見たいです。よろしくお願いします！ (2018年4月1日 0時) (レス) id: 58e492c837 (このIDを非表示/違反報告)
ユカリ(プロフ) - AIRIjinrさん» リクエスト承りました！ (2018年3月31日 11時) (レス) id: 8263d84421 (このIDを非表示/違反報告)
AIRIjinr(プロフ) - リクエストです！！アインシュタインの河井で他の芸人さんと自分が仲良くしててそれに嫉妬するというのを読みたいです！楽しみにしてます！ (2018年3月30日 23時) (レス) id: 153aa2f1cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユカリ | 作成日時：2018年3月21日 11時
