57-平和な朝の終わり ページ8
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この後きちんと勉強してから眠りにつき、ベットが1つしかないのでそこに2人背中合わせで並んで寝た。特にくっついたりすることもなく、平和に眠ることができた。
翌朝の土曜日、凪くんより先に目が覚めた私は朝の身支度を整え(服は勝手に凪くんのを借りた)、カーテンを少し開けた自然光の当たる部屋で勉強に励んだ。凪くんが起きてくるとまた構ってとか言われてしまいそうだし。とりあえず教えてもらう必要の無い暗記系の科目を頭に叩き込んだ。
家に帰るのは午後でいいや。この前と違って母にラインで連絡を入れておいたので外出禁止令を食らう羽目にもならないし。
「……ふぁ、……おはよ」
11時近く、あくびしながら凪くんが起床した。1番にスマホを手に取り、もうゲームを始めている。
「おはよ」
「朝から勉強なんて、Aちゃんはほんとに真面目だねぇ」
「そりゃテスト前だからね？」
「そんな頑張らなくたって、テストくらいなんとかな、……」
「？凪くん？」
不自然なところで言葉が途切れたので凪くんの方を見てみれば、彼はこっちを見たまま片手で口元を覆っていた。ちら、と覗ける耳はほんのり赤い。
「……A、それ俺の服……」
「あ、そうだった。ごめん、借りてます」
「なんか、スウェットよりクるかも……」
「へ？」
彼シャツがツボだったらしい凪くんはなんか悶えている。忙しそうだな、うん。
ひとまず凪くんも起きたことだし、ご飯の準備でもしよう。
昨日の残りのカレーを朝ごはん兼お昼ご飯で食べた。
食べ終わった食器を洗っていると「A〜」と凪くんの間延びした声が飛んでくる。洗う手を止めずに「なにー？」と言葉だけで返す。
「なんかさー」
「うん」
「もう少ししたら俺ん家迎えにくるって連絡きて」
「え、誰から？」
「レオ」
「え」
「サッカーやろってさー。外出るのめんどくさー」
危うくお皿を落としかけたが、なんとか落ちる前にキャッチしたので大事には至らなかった。セーフ。
いや、状況は全然セーフではないのだけれど。
玲王がくるって……鉢合わせたら気まずすぎ！
「ちょっと待ってじゃあ私帰るよ！？」
「なんで」
「気まずいからに決まってるじゃん！」
玲王に会うのが気まずいんじゃなくて、凪くんの家で会ってしまうのが気まずいんだ。
速攻でお皿を洗い終えて荷物を持とうとする、が。
無慈悲にも、インターンが鳴った。
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はむスター(プロフ) - 夜夏さん» 凛くんの強者感が滲み出てますね😂 (2023年2月9日 17時) (
レス) id: 311247fabe (このIDを非表示/違反報告)
夜夏 - 凛ちゃんの『勝った』が、めっっっちゃ好きです…！ (2023年2月8日 22時) (レス) @page46 id: 8f15f4a9c1 (このIDを非表示/違反報告)
はむスター(プロフ) - みはさん» ありがとうございます！夢主と同じ気持ちでお読みいただければと思います💪 (2023年2月7日 10時) (レス) id: 311247fabe (このIDを非表示/違反報告)
みは - ここからどうなるのかドキドキです😭🫶🏻 (2023年2月6日 21時) (レス) id: 48943adb31 (このIDを非表示/違反報告)
はむスター(プロフ) - 咲菜さん» 守るためとはいえ嘘をついて自ら離れていく選択は辛いものがありますね😢長い間お読みくださってるんですね、ありがとうございます！☺️これからもワクワクしながら読んでいただけるよう頑張ります！💪 (2023年2月6日 16時) (レス) id: 311247fabe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はむスター
| 作成日時：2023年1月20日 17時
