◇ ＷＥＳＴの歌姫。４

◇． ページ16

重岡ｓｉｄｅ









重岡｢くっそ〜、神ちゃんにしてやられたな〜｣ﾋﾟｯ ｶﾞｺﾝ



『ね〜…』



重岡｢…いや、元はと言えばAがじゃんけんしよとか言ったからやで！？笑｣ﾋﾟｯ ｶﾞｺﾝ



『…。バレたぁ？笑』



重岡｢バレるわ！笑｣



『んふふ。笑』



重岡｢…。笑｣



重岡｢まあ、ええわ。…ほれっ｣



『は、火賀くん…』ｷﾗｷﾗ



重岡｢おい、そんな何かを期待した目で見んなっ。笑｣



『…バレたぁ？笑』



重岡｢だから、バレる！笑｣



『ふふっ…ありがと』ﾆｺ



重岡｢、はよ飲めっ。笑｣



『言われなくとも〜っ』









イチゴオレを渡すと
嬉しそうに受け取ったA。






その笑顔が可愛すぎて、

慌てて 残りの飲み物を買うために
自販機に視線を戻した。









『…なぁ、シゲ？』



重岡｢ん？｣



『私が、もしもそうなったら…』



『……シゲは、みんなは、気づいてくれるかなぁ？』



重岡｢はぁ？笑｣



『……、気付かへん、かもなぁ』



『アホばっかりやし…。笑』









そんな事ないわ、って
言おうと横を向いた時、


その横顔の あまりの切なさに
胸の奥がザワっとした。









重岡｢…なんでそんな事言うねん｣



重岡｢すぐ気づくに決まってるやろ｣



『！……ホンマに、？』



重岡｢当たり前やアホ｣









"俺がどんだけお前の事好きやと思ってんねん"




…その言葉はあと少しの所まで出かけて止まる。









重岡｢…Aも意外とアホよなぁ｣



『え…』



重岡｢…いらん心配せんでええねん、アホっ｣



『ちょ、さっきからアホ言い過ぎちゃう…？』



重岡｢うっさい、アホ〜！笑｣



『子供かっ…。笑』



重岡｢はははっ。笑｣



『もう…。笑』



重岡｢…よっしゃ、戻ろ！｣



『……んっ』



















『……シゲっ』



重岡｢？｣



『……もとい火賀くん』



重岡｢もうそれええって！笑｣



『ふふ』



『……ありがとう』ﾆｯ



重岡｢っ//……はよ行くで！｣





＊



中間｢…俺コーヒーって言うたよな？｣



重岡｢…。なかった！｣



中間｢すぐ分かる嘘つくなよ｣



中間｢…まあええわ｣ｶｼｭｯ



『あ、淳太くんそれ…』



ｰ ﾌﾟｼｭｳｳｳ



重岡｢あひゃひゃひゃ！笑｣



中間｢〜シゲ！！！！怒｣



『…アホや…。笑』









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