愛が重いです。兄さん

番外編　　　やればできる太宰 ページ45

「はァ？！土曜日出掛けられなくなったァ？！」



ある日の昼頃、
武装探偵社に、珍しく怒っているAの怒声が響いた




太宰「すまないね。急に仕事が入って･･･」



A「嘘仰い！どうせ仕事のサボり過ぎでしょう？」



太宰は、「うっ」と肩を飛び上がらせた。どうやら図星のようだ



太宰の妹なだけあって、こういう所は無駄に鋭いのだ
そう、無駄に



A「じゃあ良いわよ！他の人と行くから！」



太宰「えっ、ほ、他の人てっ？」



A「敦君とか谷崎君とか･･･」



太宰「何で全員男なの？！ナオミちゃんとか居るじゃないか」



A「だって、カップルで行くと割引になるんだもん」



中島(カップルで割引なのに兄と行こうとしてたのか･･･)



中島の思う事も、もっともだ
兄が太宰治なだけあって
妹もやることが斜め上だ。

一方、兄の方は
他の男とカップルの振りなんて、お兄ちゃんは認めません！
と、やはり此方も斜め上だ。


この男、以前に国木田と妹が恋人の振りをしたことを、まだ根に持っているのだ



だからか、必死に考え直すように言っている



ポートマフィアの素敵帽子幹部が今の太宰を見たら
嘲笑い、百億の名画にも勝る。と、言うことだろう



それぐらい、太宰は必死なのだ



太宰「A･･･私、今から頑張って仕事終わらせるから、思い直して？」



A「兄さん、今日何曜日か知ってる？
金曜日よ。
そして、兄さんと出掛ける予定だった日がいつか知ってる？
明日よ。
いくら兄さんでも無理よ」



予定だった。をやけに強調して言った



太宰「大丈夫。私、やれば出来るから」



A「そんな事言う位なら最初からやれば？」



太宰「妹が冷たい！」



愛する妹の辛辣な一言は、兄の心にダイレクトに刺さった




だがこの男、太宰治は妹のためならば何でもやる。意地でもやる

普段も、やらないだけで
やらせれば、だいたい何でも、そくつなくこなす
やればの話だが



だからか、なんと溜まっていた仕事を終わらせたのだ



こっそり、妹や中島、谷崎が手伝ったのもあるが･･･



後日、予定通り二人で出掛けたそうな









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桜さん。とても暖かいコメントありがとうございます！
おかげでやる気がでました！

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