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ショッピくんとは階が違うから「１人にさせんの心配やけど、とにかく気をつけて」と念を押されてから別れた。
授業に参加するのも少し遅れたけど周りの反応は普通で、薬が効いているようでホッとする。
「あっ」
昼休み、廊下を歩いていたら一緒に居たロボロさんとシャオロンくんを発見した。ちょうど２人も私を見つけたようで、なんとも言えない空気が流れる。
「ハルキちゃんや……！」
「こ、こんにちは」
「そんな畏まらんでええよ」
目をキラキラと輝かせるシャオロンくんと、目を細めてニコニコと笑うロボロさん。その２人の顔の良さに圧倒され、何もしなくても肩身が狭くなる。周りの視線が痛い。
誰か来てくれないかな……いつも一緒に行動してる友達とか、心配性のショッピくんとか、頼もしい先輩とか。そんな私の願いも虚しく、見知った顔は誰一人いなかった。
「ハルキさんがこの時間に１人でおんの珍しくない？」
「んーー？確かにあんま見ぃひんね」
「俺とシャオロンは頻繁にやけど」
「お前がついてこいって言うからやろ！」
目の前で言い合いが始まってしまった。この隙に逃げられないかなぁと１歩離れた時、不意に誰かとぶつかった。
「あ、すみませ──」
「ん？ショッピくんの彼女やん。ロボロとシャオロンとも仲ええんか」
「いやゾムこの子転校生の、」
「！！ お前が転校生やったんか！ようやく見つけたわ。なんで俺から隠れんねん」
ビクッと体が硬直する。この人、さっき保健室で会って、それで前にショッピくんが１番危険だと言っていた、ゾムさんって人じゃ…………
恐らくここで何か話したらダメな気がする。確信は無いしなんとなくだけど早く逃げた方がいい。
「エﾞッ、ショッピくんが彼氏なん！？」
「いやちゃうよ多分。ゾムの勘違いやと思う。やろ？ハルキさ──……あれ、居らんやんけ」
「………また逃げられたなぁ〜〜〜」
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作者名：かえち
| 作成日時：2023年3月1日 20時
