６．青色のプレイボーイ ページ21
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「あれ？ハルキさんや」
「ロボロさん！」
「ごめんちょうど寮行くとこやった？」
「いや、たった今用事ができました」
最初は「？」とよく分かっていない顔をしていたが、私の用事がロボロさんと話す事だと理解すると、彼は照れたように笑った。
寮に帰ってもどうせ１人だから、ロボロさんと話した方が有意義な時間を過ごせるだろう。そう思ってなんとなく話していたら、いつの間にか30分ほど経っていた。口下手な私がこんなに喋れるなんて、よっぽど彼は話上手みたい。
「てかハルキさんって、、、、、あ」
「ローボロッ…………とハルキちゃん！？！？ ここ接点あったん！？！？」
「お前うるさ……！！」
「あ、あの時の」
目の前にニュッと顔を出してきたのは、前にショッピくんと一緒に居た時に会った、メガネのイケメンさんだった。私の顔を見て目を丸くしている彼は、なんだかデジャブを感じさせる雰囲気だ。
「大先生お前っ、血臭いわ！」
「今お気に入りの子にあげてきたとこなんよ」
「何人オキニおるんや……」
「え〜〜〜？女の子はみんなオキニやろ」
あたかも当たり前のようにそう語った。
また、よく見ると、ネクタイが緩められ筋が通っている首元には血がついている。この２つだけでも彼が女たらしなのがよく分かった。
この人には気をつけないと、と本能的に感じる。
「ロボロさあ、ちょーっと今だけ消えてくんね？」
「はぁ？なんでやねん」
「この子と２人きりにさせてくれ」
「絶ッ対イヤや。どうせやましい事でも考えとるんやろ。ほら、あっちでお前のこと探しとる女子おるで？」
「ア〜〜〜あの子…………」
苦虫を噛み潰したような表情を浮かべ、メガネのイケメンさんは肩を落としながら歩いていった。モテる人は大変だなぁとしみじみ思う。
「アイツ、おもろい奴やけど、普通に女癖悪いから気をつけてな」
「うん。なんとなくそう思ってた」
「多分その想像以上やで」
「ええ！？」
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作者名：かえち
| 作成日時：2023年3月1日 20時
