57 弱音 ページ9
ジン サイド
ぼくは、泣いたために真っ赤になっているユンギの目元をぼんやりと眺めながら、ユンギが話し出すのを待っていた。
もし夜が空けるまでユンギが何も話さなかったとしても、ぼくは待つつもりだった。
ｼｭｶﾞ「……ヒョン。」
ｼﾞﾝ「ん？」
ｼｭｶﾞ「おれたち、最初は無名だったじゃないですか。」
ｼﾞﾝ「そうだね。」
ぼくたちが有名になっていくたびに、忘れてはいけないのだと度々思い出す、デビューしたてのころ。
ｼｭｶﾞ「あの時は、苦しかったけどめちゃめちゃ充実してて楽しかったですよね。」
ｼﾞﾝ「うん。」
ｼｭｶﾞ「おれたちがだんだん売れて行ったときも楽しかった。おれの作った曲が認められたって思えて。」
なにが話したいのか見えなくて、ぼくはただ次の言葉を待った。
ｼｭｶﾞ「でも今……苦しいです。」
ぼくははっとしてユンギを見た。
気づいてあげられなかった。
ユンギは……
．
ずっとぼくに助けを求めていたのに。
罪悪感で胸が痛くなった。
ストレスを抱えやすいユンギが相談できる相手はぼくしかいないのに。
ｼｭｶﾞ「おれなんかが作った曲が、こんなに売れていいのか。今作ってる曲が正しいのか。
ナムジュンはリーダーもして作曲もしてるのに不安なんて零さないししっかりやってる。
本当にすごい……
だけどおれは弱い。
おれがBTSにいていいのかわからない。
おれは何も持ってないのに……」
どうやって自分の気持ちをユンギに伝えたらいいかわかんないし、何かに怯えてるユンギを安心させたかったから、ぼくはユンギを胸に引き寄せた。
ｼｭｶﾞ「っ!!ひょん。」
ｼﾞﾝ「ぼくもわかんないことだらけだよ。ぼくたちが売れていいのかとか、そんなの。
だから努力し続けるしかないよね。
ぼくはダンスも歌も下手だから、いっぱい練習しなくちゃだめだ。
ユンギだってダンス練習してるじゃん。
でもこれだけは言わせて。」
ユンギは何？というふうにぼくの腕の中で身じろぎした。
ｼﾞﾝ「ユンギの作る曲は最高にかっこいい。
他の人がなんと言おうとぼくはユンギの曲大好き。
ぼくの自慢の弟だよ。」
ｼｭｶﾞ「ヒョンだって……ヒョンだって最高のヒョンだ。」
そんなの初めて言われたから脳に焼き付けておこう。
ｼﾞﾝ「ユンギがいての防弾少年団だからね。
それを忘れないで。」
ユンギは何度も首を縦に振っていた。
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ゆる(プロフ) - 楽しみに待ったます！ (2019年4月9日 17時) (
レス) id: 99c551705d (このIDを非表示/違反報告)
w w h(プロフ) - ゆるさん、ありがとうございます。テテと主人公のいちゃいちゃですよね？わかりましたー！ (2019年4月9日 17時) (レス) id: b16ae58b24 (このIDを非表示/違反報告)
ゆる(プロフ) - リクエスト良いですか？テテとイチャイチャがみたいです！テテペンなのでギリギリのイチャイチャが…お願いします！ (2019年4月8日 21時) (レス) id: 99c551705d (このIDを非表示/違反報告)
w w h(プロフ) - 恋ﾚﾝさん、ありがとうございます。伝言ゲーム、次回書きます！！ (2019年4月8日 21時) (レス) id: b16ae58b24 (このIDを非表示/違反報告)
恋ﾚﾝ(プロフ) - イヤホンガンガン伝言ゲームみたいです！ (2019年4月8日 19時) (レス) id: e0ddc7e7db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：w w h | 作成日時：2019年3月20日 17時
