十三話 ページ18
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夕焼け色の空が降りた頃
私は橋の下の草の上で仰向けのまま倒れていた
未だに視界が揺れる。
「( ……静かだ )」
記憶が曖昧な私は起き上がる事も出来ず、腕を上げ掌で宙を切る事しか出来なかった
痛む顔面に沁みる両腕
あの後何があったのか、さっぱり分からなかった
「( ……木下さん達は無事だったのかな。
ちゃんと、誰かが、救急車呼んで………
そして、………… )」
「 あ、起きた? 」
ふと頭上から男の子の声が聞こえた。
私はゆっくりと目だけを上に向ける
「 兄ちゃーん、お姉さん起きた 」
「 …………………ッだれ、ですか 」
「 え、数日経っただけで忘れんの? 」
視界がややクリアになると目の前の人物の姿がハッキリと分かった
ちょっとだけ出てる前髪が夕方の風によって揺れる金髪の丸眼鏡の青年
「 Aお姉さん〜〜無事ぃ? 」
彼の背後から顔を出し金髪の三つ編みを揺らす青年
「 ………、……ッき、君達は……ッぅ、…! 」
「 まだ起き上がるなっての。兄ちゃん絆創膏は? 」
「 でけぇガーゼしか無かったわ 」
「 あー………もうそれで良いか 」
起き上がろうとするが、腰も打ったのか痛みが倍増した
やむを得ず草の上に再び仰向け状態へ戻る
ふと視界の上に丸眼鏡の青年、竜胆くんが現れ、何やらガーゼを顔面に押し当てられる
「 い"ッ……たい、ッ 」
「 ジッとしてろっての。貼る位置間違える 」
「 俺が手ぇ握っててやるから安心してなぁ 」
ギュッ、と柔らかく私の右手を掴む三つ編みの青年、蘭くん。
子供扱いされる様子に不満げな表情を浮かべるも、その上を痛みが伸し掛る
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「 Aお姉さん、河原で倒れてたんだよ〜 」
蘭くんが河原でしゃがみ込み私に笑みを浮かべた
「 それを、偶々通りかかった兄ちゃんと俺で助けたってこと 」
パチャンパチャン…と川に石を投げ込む竜胆くん
「( そっか、……あの後私は暴力を振るわれて
気を失ってたところ2人に助けられたんだ )」
何とも警察官失格である
「 …蘭くん、竜胆くん。…ありがとうございました 」
私はその場で感謝を告げると蘭くんはいきなり振り返り近寄ってきた
「 え、…蘭く、ッ 」
そして、蘭くんは突然私の唇を奪った
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虹霓(プロフ) - めっちゃめちゃすきです!!灰谷兄弟はツンデレのようでメンヘラな姿がありありと描かれてて、何度も読み直しちゃいます笑 でも笑笑ほんとに笑警察官のはずの夢主ちゃんが武道とかで抵抗しなさすぎて違和感が笑笑 (2021年8月30日 22時) (レス) id: 88a4231c2f (このIDを非表示/違反報告)
音楼ぽた子(プロフ) - 水誓 凪鴉@熟慮の精神さん» 水誓 凪鴉@熟慮の精神さん初めまして!閲覧感謝致します…!灰谷兄弟良いですよねッッ……今後も更新していきますのでお楽しみに!!コメント有難う御座いました!! (2021年8月17日 14時) (レス) id: 9ca22e9d1b (このIDを非表示/違反報告)
水誓 凪鴉@熟慮の精神(プロフ) - 初めて拝見したのですが面白いし内容がスッ...って入ってくるのですぐに読み終えることが出来ました...!めちゃくちゃ面白いです、灰谷兄弟が良い...これからも楽しみにしていますね...!!! (2021年8月17日 4時) (レス) id: 5d0d0234c6 (このIDを非表示/違反報告)
音楼ぽた子(プロフ) - 狼君さん» 狼さん初めまして!コメント有難う御座います!!いや、本当に神ですよね…灰谷兄弟の事なら何時間も語れますよ私……ッ、作品ご愛読感謝です!!今後の展開をお楽しみに…! (2021年8月6日 19時) (レス) id: 9ca22e9d1b (このIDを非表示/違反報告)
狼君(プロフ) - はじめまして〜いつも楽しみに待たせてもらってます狼です。m(*_ _)m、灰谷兄弟ってまじ神ですよね。(独り言)いつも楽しみに待たせてもらってます。更新頑張ってくださいっ!! (2021年8月6日 12時) (レス) id: 47568ac0de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:音楼ぽた子 | 作成日時:2021年7月27日 1時