ep.194 経緯 ページ41
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自分は自分の足下を見た。
「マジで何もない……。いつ落ちてもおかしくないだろこれ。」
「ほんとに見えないんだ。光の階段あるのに。」
「全然見えない。なんかハ◯ルの動く城のワンシーンみたい。」
「？なにそれ？」
「あ、いや。元の世界の有名な映画。」
「ふぅん。」
自分はチラッとフロイドの横顔を見ると、彼に問いかける。
「ねぇ。それで、フロイドはどうやってここに来たの？シャドウの視界ジャックして見てたから、みんなが自分を探してるのは知ってるけど。」
「え、そんなことできてたの？」
「うん。この世界はシャドウの中みたいなとこだから、シャドウの記憶とか今の状態とかを見ることもできるんだって。」
「へぇ、すっげぇ。じゃあシャドウがアザラシちゃんに取り憑いてることだけじゃなく、オバブロして今暴れてることも知ってんだ。」
「うん。卒業式での出来事だけなら一応全部。」
「じゃあ〜話は早いや。」
フロイドは歩き続けながら、話を始める。
「オレらは小エビちゃん見つけるために、とりあえずマジカメとか使って目撃情報集めてたのね。」
「え！そんなことを！」
「でも誰も小エビちゃん見てないって言ってて、一旦オンボロ寮行くことにしたわけ。そしたら部屋の鏡が光って話しかけてきてさ。」
「それって……トリップミラー！？」
「そう〜。なんかソイツが、Aは今、とある世界に閉じ込められてます。あなた方の力をお貸し下さい。……って言ってきて。」
「！！」
「で、どういうわけか聞いたら、アザラシちゃんに取り憑いてる影のことを教えてくれたんだよね。そんで小エビちゃんが、その影の世界に閉じ込められてるって。」
「トリップミラー……ちゃんと知ってたんだ。」
そりゃそうか。
トリップミラーの鏡から虚無の世界に落とされたしな。
「でも、トリップミラーの力だけじゃ自分を助けられなかったの？」
「無理らしいよ？トリップミラーは異世界を繋ぐことができるから、その力をシャドウに悪用されただけなんだって。」
「あー……なるほど。」
「でも一応自分の鏡使って繋がった世界は見つけれるっぽくて、少しだけならもう一度無理やり繋げることもできるらしかったんだよね。」
「ほう。」
「そこでオレらに頼んできたわけ。入り口をどうにか繋げるから、小エビちゃんを迎えに行ってきてって。」
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鏡の使い - マナさん» ありがとうございます！そう言って頂けるととても励みになります！頑張りますので、最後まで楽しんで読んで頂けたら幸いです！ (2020年9月1日 3時) (
レス) id: 2239b72fc2 (このIDを非表示/違反報告)
マナ(プロフ) - ものすごく面白いです…！物語の構成がしっかりしてて読みやすく続きが気になる話でした！！これからも応援してます！頑張ってください！ (2020年9月1日 0時) (レス) id: da5e25c6ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鏡の精 | 作成日時：2020年8月26日 14時
