ep.189 足止め ページ36
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リリア先輩は最前線にいる学園長の元へ向かう。
《学園長、一つ作戦があるんじゃ。実は……。》
《……なんですって？Aくんが！？そんなの大博打じゃないですか……！》
《しかし他に勝つ方法はない。お主もわかっとろう？もうあやつに賭けるしかないじゃろて。》
《ですが……。》
《うだうだ言っとる暇はない。エース達と共にAを探してきてくれ。時間稼ぎはする。》
《う……。わかりました。ですが危険だと思ったら逃げるんですよ！》
《あいわかった。よし、マレウス！》
学園長の説得に成功したリリア先輩は、次にツノ太郎の元へ向かう。
《他の奴らは早くも魔力の限界が近付いてきとる。お主の力でグリムを暫く足止めはできんか？》
《何？攻撃魔法じゃなく、時間稼ぎをしろと言うのか。》
《攻撃が全然効いとらんのはお主もわかっとるじゃろ。とりあえず動きを止めとければいいんじゃ。》
《……一応できるが、暫くの気休めにしかならんぞ。いつかは戦わなくてはならない。》
《そんなことはわかっとる。あやつが、Aがこの場に来るまで持ち堪えるんじゃ。》
《何だと……？》
《クフフ……魔力のないただの人間に賭けるなんて、気でも狂ったように見えるか？》
《……いや、そうだな。あいつは特別な人の子だ。……面白い。僕も賭けてみようじゃないか。》
《おお、乗り気になったか。》
《足止め、出来ればいいんだな。》
そう言うとツノ太郎は、大量のいばらを出現させた。
《お主ら！今すぐこの場を離れろ！グリムはこのいばらで暫く押さえつける！》
《！！ですがリリア先輩！こんな時間稼ぎをしたところで……！》
《リドルよ、大丈夫じゃ。わしに策がある。とにかく全員離れるんじゃ！》
《くっ……仕方ない。みんな！リリア先輩の言う事に従おう！》
リドル先輩がそう叫ぶと、グリムと戦っていた人達は全員会場を離れだした。
《グオオオオオォォォォォ！！！！》
《クッ……押さえつけても押さえつけても、すぐに破壊してくるな。もっといばらを増やすか。》
《ふむ、これじゃまるでいばらの森じゃな。あやつが来るまで持ち堪えればいいんじゃが。》
《グオオオォォォ！！！》
《……にしてもあやつ、一体どこにいったんじゃ？》
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鏡の使い - マナさん» ありがとうございます！そう言って頂けるととても励みになります！頑張りますので、最後まで楽しんで読んで頂けたら幸いです！ (2020年9月1日 3時) (
レス) id: 2239b72fc2 (このIDを非表示/違反報告)
マナ(プロフ) - ものすごく面白いです…！物語の構成がしっかりしてて読みやすく続きが気になる話でした！！これからも応援してます！頑張ってください！ (2020年9月1日 0時) (レス) id: da5e25c6ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鏡の精 | 作成日時：2020年8月26日 14時
