ep.155 未解決 ページ11
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あれから数日が経った。
自分はあの日以降、両親の夢を見ていない。
ただ続きは想像できる。
恐らくお母さんや海の妖精が話していた通り、あの後は無事トリップミラーを見つけて自分を異世界へ送り、お母さんはオバブロして成れの果てになってしまう。
知っている内容は夢で見せるまでもなかった、ということだろうか。
しかし、それでもわからないことがまだある。
それは脅威についてだ。
夢の通りでいけば恐らくはピーターパンが脅威なのだろうけど、自分は何かが納得いかなかった。
本当にピーターパンという存在だけが、脅威なのだろうか。
それに、お父さんは一体どうなったのだろう。
ピーターパンを止めると言っていたが、未だに脅威が去っていないということは失敗したのだろうか。
「うーん……。」
わからないことと言えば、もう一つある。
それはフロイドのことだ。
もう何日か経つが、彼はあれから自分を避け続けていた。
部活でエースが自分について聞くと、彼は表情を変えて逃げ出したり、圧をかけて黙らせてきたりするらしい。
結局彼は自分をどう思っていて、何がしたいのだろうか。
「……あ〜〜〜！もう、わかんないことだらけだな！」
「うお！びっくりした。何だ……A君か。」
「あ、スリート先輩。」
オンボロ寮へと続く道で、自分はスリート先輩とばったり出会う。
「突然大声出したからびっくりしたよ。大丈夫？」
「すいません……何でもないです。」
「ならいいけど。あ、バイト帰り？」
「そうです！今終わったんで寮に帰るとこで。先輩は？」
「俺はグリム君をオンボロ寮に送ってった帰りだよ。」
「え！そうだったんですか！？わざわざありがとうございます！」
「いいよいいよ。あ、そういえばさ、最近グリム君……どう？」
スリート先輩は少し不安そうな顔で尋ねる。
「えっと、どう……とは？」
「なんか、最近少し元気がない気がして……。別に普通なんだけど……どこか悩みがあるような……。」
「あー……そういえば確かにちょっと元気ない気もしますね。」
「今日なんて特に元気なくて心配で……。明日が卒業式って話したら何か思い詰めだしちゃって。」
「あ！そっか。明日……先輩達の卒業式か！」
色んなこと考えすぎて、すっかり忘れてた……。
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鏡の使い - マナさん» ありがとうございます！そう言って頂けるととても励みになります！頑張りますので、最後まで楽しんで読んで頂けたら幸いです！ (2020年9月1日 3時) (
レス) id: 2239b72fc2 (このIDを非表示/違反報告)
マナ(プロフ) - ものすごく面白いです…！物語の構成がしっかりしてて読みやすく続きが気になる話でした！！これからも応援してます！頑張ってください！ (2020年9月1日 0時) (レス) id: da5e25c6ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鏡の精 | 作成日時：2020年8月26日 14時
