38(最終話) ページ40
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「みつ、ちょっといい?」
翌日、みつと二人だけでのラジオの仕事
仕事が始まる前の僅かな時間だったけど昨日の件を報告するため喫煙所に呼び出した。
「昨日はありがとね」
「んふふ、その顔は上手くいったってカンジ?」
「あぁ、うん。いろいろとお世話にナリマシタ」
「そっかぁまぁとりあえずおめでとうさん。お前ら想い合ってんのになんでか知んねぇけどお互いのキモチが明後日の方向き過ぎててはたから見ててマジもどかしかったわぁ」
笑いながらタバコに火をつけるみつに恐縮やら恥ずかしいやら
「まっ、とにかく俺の大事な相方、幸せにしてやってくれよ?」
「うん。俺なんかに太輔を幸せに出来るか自信ないけど…」
「まーた、そんなこと言って!よこーさんしかいないのよ?藤ヶ谷をああやって笑わせられんの」
「そっかなぁ…」
「謙虚なのはよこーさんの長所でもあり短所でもあるわ。ほれ、あの顔見てみ?」
ガラスで仕切られた喫煙ブースの向こうに満面の笑みを浮かべて手を振りながらこっちに走ってくる太輔
「え?アイツ今日オフなのに」
「ダーリン恋しくなって、えへっ来ちゃった♡ってヤツじゃね?」
「ばーか、そんなわけ…」
「わたっ!起きたら居ないんだもん!逢いたくて、来ちゃった♡」
ガチャッと喫煙ブースの扉が開いたと思ったら第一声がみつが言った通りで…
「太輔、お前今日オフじゃ…」
「あっあっあっ、じゃお幸せに〜」
俺の声を遮るようにヒラヒラ手を振って喫煙ブースから出て行くみつ
「みつ!!ありがと!」
その背中に叫ぶと「おーよ!」って振り向かずに男らしく返事をされた。
みつ男前だなぁ…
なんて後ろ姿を見送っていると右腕にズッシリと重い感触
「のあっ??」
「ちょっ、わた!!なに北山に見惚れてんの?」
「見惚れてないってば。それより太輔重い…」
俺の細腕にしがみついている太輔の腕をやんわり解こうとした。
「ひどっ!あ、それより!今日仕事これだけでしょ?」
はい、太輔さんのように売れっ子アイドルではないのでこれだけですよ…
「行きたいショップがあるの!収録終わるまで待ってるね!」
行くのは決定事項なんですね
一瞬意地悪言いたくなったけどニコニコ微笑む太輔の顔が目に入って「わかったよ」ってあっさり承諾してしまった。
うん、この笑顔ずっと見守っていきたい
ってか、ずっと見守っていくわ
そしてその笑顔の素がいつまでも俺でありますように
END
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緒直(プロフ) - 完結お疲れ様でした!と、おめでとうございます。短編の時から大好きな作品で毎回更新を楽しみにしておりました!すれ違い続ける2人の感情に涙する事もありましたが最後には笑顔で幸せそうな彼らになって私も幸せな気持ちです!素敵なお話をありがとうございました♪ (2016年9月13日 0時) (レス) id: 8f38dfd30e (このIDを非表示/違反報告)
みつる(プロフ) - 完結おめでとうございますvお疲れ様でしたvvタイトルが示す通りの距離、隔たり…すごく切なくかなり太輔さんに感情移入して読んでた作品です♪渉さんの所へちゃんと思いが届いて身の心も包まれて良かったねv太ちゃん♪凄く素敵なお話ありがとうございました♪ (2016年9月13日 0時) (レス) id: 14851cd1e7 (このIDを非表示/違反報告)
北斗(プロフ) - すみません。こちらにもフォロー申請は来ていたのですが、まだフォロー許可待ちになっています。もう一度ご確認いただいてよろしいですか? (2016年9月12日 17時) (レス) id: b35bb13645 (このIDを非表示/違反報告)
you☆彡(プロフ) - 北斗さん» 今承認させて頂きましたのでご確認くださいませm(_ _)m (2016年9月12日 16時) (レス) id: d9bdb00312 (このIDを非表示/違反報告)
北斗(プロフ) - フォロリクしたのが外れていたみたいで、再び申請させていただきました! (2016年9月12日 15時) (レス) id: b35bb13645 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:you | 作成日時:2015年9月6日 16時