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「私の……光?」
光?何を言ってるの?
私はさっき、何を言われても死にたいという気持ちは変わらないと言ったつもりだけど…
これは…もしかして告白……!?
って!そんなことないよね。
今日初めて会った人だし……
第一お互いのことだって何もわかりゃしない。
何を考えているのかさっぱり分からない。
レムレスの言った意味を考えていると、私が感情を爆発させた時から一言も発さなかったシェゾが
「彗星の魔導師…お、お前まさか…ヘンタイか!?」
とさらに驚いたように言った。
レムレスは何がおかしいのか
「ふふ、君にヘンタイと言われるなんて心外だなぁ。」
と。
「でもね、Aの光になりたいって言うのは本当にそう思うんだ。」
「……私の光ってどういうこと?」
私は思っていた疑問をぶつけた。
「初めにも言った通り、僕は彗星の魔導師。僕はね、みんなを笑顔にしたいんだ。もちろん君もその"みんな"に含まれてるよ。君にとって僕は生きる光になりたい。他の光…他の生きる希望を見つけるまでね。僕以外の生きがいを見つけたら僕のことは忘れてもらって大丈夫さ。」
「僕は、君の光になることはできないかい?」
レムレスの問いかけに私が出した答えは__
「レムレスの言いたいことはわかった。……いいよ。私が生きがいを見つけるまで、そのための道を照らして欲しい。」
「!!それじゃあ____」
「___ただし、条件がある。」
そう、そんな無条件に飲む訳には行かない。
こっちだって生きたくて生きる訳じゃない。
"レムレスのお願い"を聞いているだけだ。
私は言葉と共に人差し指を立てた。
「1年」
「?」
私の言った意味が分からないのかレムレスは頭にハテナを浮かべている。
シェゾはと言うと……
「…まぁ、そのくらいが妥当だろうな」
とぼそっと納得したように言っていた。
それでもわかっていなさそうなレムレスに私は
「1年たっても他の生きがいを…希望を見つけられなかったら、その時は…いいよね?」
と言った。
永遠に希望が見つからなかったら?
死ぬまでずっとレムレスを頼っていたら?
そんなの、さっさと死ねばよかった。
ずっと待ってても来ないなら早く諦めた方がマシだった。
そうやって後悔するだろうから。
だから私は期限を設けた。
「1年、か……。うん、いいよ。1年で君の生きる光を見つけるよ。」
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Napia(プロフ) - …なんか大変そうだあ夢主… (2022年8月18日 17時) (レス) @page15 id: e1e9c8e78d (このIDを非表示/違反報告)
光璃(プロフ) - ねむねむにゃんこ太郎さん» コメントありがとうございます!天才は天才でも天災ですよ() (2022年8月1日 22時) (レス) id: 60b5f7069d (このIDを非表示/違反報告)
ねむねむにゃんこ太郎 - 天才!!はい天才!ぷよぷよの小説書いてる人探してましたありがとうもう最高!!!!結婚して (2022年8月1日 15時) (レス) id: 8a27fed9d5 (このIDを非表示/違反報告)
Napia(プロフ) - お前…っっ、生き別れの兄妹なのかっ…!? 思わず笑ってしまった(笑)(((時々コメントしますがレスめんどくさかったらしなくていいです。))) (2022年7月25日 15時) (レス) @page10 id: e1e9c8e78d (このIDを非表示/違反報告)
光璃(プロフ) - Napiaさん» コメント・評価ありがとうございます!レムシェいいですよねッッ 亀更新ですが頑張ります!! (2022年7月20日 17時) (レス) id: 42e9661842 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:光璃 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ninnjinnpo1/
作成日時:2022年7月7日 10時