28 ページ30
目が覚めたらなんとなく体がだるい。それになんだか体に熱が籠っている感覚がする。
インフルエンザなどの流行りものは別として、ただの風邪は滅多にひかない体質のはずなのに。
とりあえず起き上がってレムレスに相談……
ボーっとする頭でそう考えてレムレスを探す。
「あ、A。お・は・よ・う」
「おはよ、レムレス……あのさ、今日ちょっと、具合悪いかもしれない」
「本当？大丈夫？ちょっとごめんね」
そう言ってレムレスは私のおでこに手を当てた。
……おでこに手！？！？
風邪の影響で元々暑かったのにさらに体温が上がっていく感覚がする。
バクバクうるさい私の心臓のことなんて知らないレムレスが
「熱、あるみたいだね。なにか食べられそうなものとかあるかな？」
「うーん……特に食べたいものも食欲もあんまり……」
「そっか……でも何か入れた方がいいからお粥とか消化にいいものでも作るね。出来たら持っていくからそれまで寝てて」
「わかった、ありがとう」
そう言って布団に戻る。体が暑くて寝苦しい。それでも風邪というだけあって気がついたらうとうとしていた。意識を手放す直前にかすかに声が聞こえてきた。
「風邪をひいている人に出すご飯をお前が作るつもりなのか！？正気か貴様」
「えぇー僕の料理ってそんなにまずいかなぁ。お菓子作りには劣るけど料理も得意なんだけどな」
「まずいまずくないじゃなくてお前の料理はどれも甘ったるい。風邪をひいて弱っているところで出されたらたまったもんじゃないだろう。普段は食べられても今はさっぱりした味の方がいい」
「それもそうだね。じゃあ君が作ってくれるかい？僕は薬を買ってくるよ」
たぶん、シェゾとレムレスが言い合っているんだろう。確かにレムレスの料理はどうも甘いから今の健康状態で食べろと言われたら食べられる自信が無い。
ご飯を作ってくれるらしいシェゾと薬を買ってきてくれるらしいレムレスに感謝しながら意識を手放した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 16人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Napia(プロフ) - …なんか大変そうだあ夢主… (2022年8月18日 17時) (
レス) @page15 id: e1e9c8e78d (このIDを非表示/違反報告)
光璃(プロフ) - ねむねむにゃんこ太郎さん» コメントありがとうございます！天才は天才でも天災ですよ() (2022年8月1日 22時) (レス) id: 60b5f7069d (このIDを非表示/違反報告)
ねむねむにゃんこ太郎 - 天才！！はい天才！ぷよぷよの小説書いてる人探してましたありがとうもう最高！！！！結婚して (2022年8月1日 15時) (レス) id: 8a27fed9d5 (このIDを非表示/違反報告)
Napia(プロフ) - お前…っっ、生き別れの兄妹なのかっ…!? 思わず笑ってしまった(笑)(((時々コメントしますがレスめんどくさかったらしなくていいです。))) (2022年7月25日 15時) (レス) @page10 id: e1e9c8e78d (このIDを非表示/違反報告)
光璃(プロフ) - Napiaさん» コメント・評価ありがとうございます！レムシェいいですよねｯｯ 亀更新ですが頑張ります!! (2022年7月20日 17時) (レス) id: 42e9661842 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：光璃 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ninnjinnpo1/
作成日時：2022年7月7日 10時
