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二宮先生…もうなんなのよ
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何の用があるのよ…。
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ひとり心の中で独り言を呟く
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すると突然、美紅が口を開いた
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美「…ぁ、大ちゃんだ」
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「え…？」
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使い古したスリッパをずるずる引きずって
首をゴキゴキいわせながら私の教室へ入って来た
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智「はぃ、席着いて−。出席取りまーす」
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「・・ぇ…？どう、して…？」
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担任の鈴木先生は…？
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美「A、忘れたの？鈴木先生は今日から産休だよ？」
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…え…
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そうだっけ…？
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智「次−。美紅ちゃ〜ん」
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美「ぁ…はぃ///」
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いつものように可愛く返事をした
かと思ったら...
顔赤らめて俯いていた。
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智「んふ、かぁわいい」
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それを見て軽々しく"可愛い"と言った先生
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だからキッと目線で先生を串刺しにしてやる
『美紅には手出さないで』って
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智「Aちゃん、そんな睨まないの(笑)可愛くねぇよ？」
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そのとき、なぜか
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ズキン…
と胸が痛んだ。
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作者名：茎わかめ
| 作成日時：2012年6月30日 20時
