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『....つかぬ事をお伺いしますが、そのソロフィアの民は耳飾りを着けておりませんでしたか？』
Nakamu様は眉を顰めて難解の意を示した。
そこまでは把握していなかったらしく、きんとき様の持つ資料を借りて数枚紙をめくり上げた。
na「あ...うん、してた。赤い耳飾り。イヤリングかピアスみたいだけど。
これがどうしたの？」
『それが付いているのであれば、その刺客は旧ソロフィアが送ったもので殆ど間違いないかと。
または直接関与していなくても、一枚嚙んでいることに変わりはありません。』
kn「なんでそんなことわかるの？」
『ソロフィアでは国民全員が耳飾りを一生つけ続けるのが習わしです。
しかし、国外へ逃亡するものや拉致された民はソロフィア国民だと分からないようにその耳飾りを外します。その耳飾りは国が国民を管理する、いわばGPSのような役割を担っておりますから。』
Nakamu様は興味深そうに、きんとき様は怪訝な顔をしてそれぞれ反応を顕わにした。
先に口を開いたのはきんとき様の方だった。
kn「へえ。博識だね。」
目を細めて口の端を上げる。彼は確かに笑っているはずなのに寒気がするのはなぜだろう。
深く背もたれに預けていた背中を起こして、上体を前に持ってくる。膝のあたりに肘を置いて前かがみになったことで一気に詰められた距離はきんとき様の目の光を強く感じた。まるで逃がさない、そう言いたいよう。
kn「随分詳しいけど、どこでそれを知ったの？確か耳飾りの事情は旧ソロフィアのほんの一握りしか知らない筈だよね？」
『...それは今回の件には関係のない事ではないでしょうか？』
紺碧の瞳が見開かれる。
反射的に口元に笑みを浮かべてしまえば、きんとき様は私を鋭く睨み付けた。
kn「自白剤を飲んだ筈だと思ったけど？」
『ええ、確かに飲みました。「自白剤のようなもの」が入った紅茶を』
na「自白剤のようなもの...」
『プラシーボ効果をご存じかと思います。今回の場合も自白剤を飲ませたことを明らかにすることによってスムーズに応答できるよう促した。違いますか？
まあ、薬品は本当に自白剤だったのかもしれませんがそれを私は判断しかねます。
言ってませんでしたが、私には薬がほとんど効きません。』
それを言い終わるや否や首元に伸びた手が強く引かれる。首の後ろが擦れて熱くなった。
より一層先鋭に光る双眸がすぐ目の前で私を睨みつける。
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そらと。(プロフ) - すみれいんさん» 1から読んだら色々ボロが出てくるから読まなくて大丈夫です！笑笑ほんとに全ての内容を忘れたあたりで読み返すことをおすすめします！ (2022年7月8日 10時) (
レス) id: bc516da084 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - そらと。さん» 続編読みました！いいですね、良いですね！少し時間がなく一から読み直されないのが悔やまれますが、いつか読み直したいと思ってます！ (2022年7月6日 13時) (レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
そらと。(プロフ) - すみれいんさん» 読み過ぎですｗｗｗｗ何回読んでも変わらないですからｗ続編楽しみにしててくださいｗ (2022年7月2日 13時) (レス) id: 212d629fae (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - そらと。さん» 50ページの最後が凄く気になりすぎてとりあえず200話だけ2回読みました。ありがとうございます。もう一度1から読んできます！！ (2022年7月2日 12時) (レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
そらと。(プロフ) - すみれいんさん» 読んでいただいてありがとうございます！そしてお疲れ様です！これからも更新頑張りますのでまた見に来てください！！ (2022年6月24日 8時) (レス) @page45 id: bc516da084 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そらと。
| 作成日時：2022年4月29日 23時
