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sm「腹減ってたのか？」
『はい？』
想像もし得なかった問いかけに思わず聞き返す。
またよくわからない冗談かと思ったけど、私を見つめる瞳は至極真っ当で、本気でそう考えているようだった。
『なぜそう思うのですか？』
sm「吸血は首から吸うのがセオリーだろ？」
何を訳の分からないことを...と思うのと同時に自分の眉間に皺が寄る感覚。
あ、そっかこの人私のこと吸血種の何かだと思ってるんだった。
『....ﾌﾌｯ、そうだと申し上げればスマイル様の血を頂けるのでしょうか？』
じんわりと浮き出た悪戯心で彼に問いかけると「え。」と目を丸くする。
ここで冗談です、と言おうとした。
でも、普段顔色を殆ど変えない彼の反応が面白くなってしまってもう少し遊んでみようかという邪な気持ちが芽生える。
『いけませんか？』
sm「え、いや....だめでは....ないが...」
目を白黒とさせて戸惑いを見せるスマイル様は意外にも受け入れてくれた。
心の中でほくそ笑む私を他所に彼は不安げな瞳でこちらを見つめてくる。それに対し笑顔で見つめ返す。さて、引き際が分かんなくなってきたな。
sm「痛いのか...？」
純粋な興味で聴いてるのか、覚悟するために聞いてるのか分からない。
そんなこと知らない。私吸血種じゃないし。
『吸われたことがありませんので存じ上げません。
痛みを感じる人もいれば、痛くはないが力が抜けるという人もいますし。
ほんの一部ですが快楽だと申し上げる方も........』
sm「なるほど...わかった。いいだろう。」
あ、いい。いいのですか。なるほど。
ぱたん、と本を閉じたスマイル様は真剣な目で私を見る。いよいよどうしていいか分からなくなってきた。
ちょっと彼にはかわいそうだがそろそろ種明かしをしなければいけない。
ここまで来たらちょっと大げさなところまでやったほうがいいだろう。
首に巻き付いた硬い結び目に指を引っかけてしゅるりと解く。
上質な肌触りの白いシャツのボタンを1つ、2つと外せば白く細い首が露になる。
襟を除けるように手を差し込んだら、小さく彼の方が跳ねた。
『......なんて』
sm「あ？」
首筋に触れた手を引っ込めて身なりを元通りに戻す。
されるがままにしている彼へ一笑して見せれば、その顔は困惑で埋め尽くされてしまった。
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そらと。(プロフ) - すみれいんさん» 1から読んだら色々ボロが出てくるから読まなくて大丈夫です！笑笑ほんとに全ての内容を忘れたあたりで読み返すことをおすすめします！ (2022年7月8日 10時) (
レス) id: bc516da084 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - そらと。さん» 続編読みました！いいですね、良いですね！少し時間がなく一から読み直されないのが悔やまれますが、いつか読み直したいと思ってます！ (2022年7月6日 13時) (レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
そらと。(プロフ) - すみれいんさん» 読み過ぎですｗｗｗｗ何回読んでも変わらないですからｗ続編楽しみにしててくださいｗ (2022年7月2日 13時) (レス) id: 212d629fae (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - そらと。さん» 50ページの最後が凄く気になりすぎてとりあえず200話だけ2回読みました。ありがとうございます。もう一度1から読んできます！！ (2022年7月2日 12時) (レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
そらと。(プロフ) - すみれいんさん» 読んでいただいてありがとうございます！そしてお疲れ様です！これからも更新頑張りますのでまた見に来てください！！ (2022年6月24日 8時) (レス) @page45 id: bc516da084 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そらと。
| 作成日時：2022年4月29日 23時
