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『冗談です』
sm「え？は？」
『私、吸血をする種族じゃありません』
ハッキリと申し上げればみるみるうちにスマイル様の顔が真っ赤に染まる。
sm「だっ、だましたのかっ！！」
『申し訳ございません。てっきり断られるかと思いましたら受け入れてくださったので、いたっ』
sm「もっと早く言えよそういうことはなあ！」
頭に手刀を叩きつけられる。
すみません、と再度謝るもすっかり拗ねてしまったようで全然耳を貸してくれない。
まあ、私が悪いんですけどね。
『スマイル様』
sm「......」
『お詫びと言っては何ですが、私の正体について一つ教えます。』
チラッとこちらを一瞥するもすぐに違う方へ向けられた。
『嘘を言ったりしません。お約束します。』
そう告げれば、はあと小さく息を吐いてまだ疑心の残る瞳でこちらを見た。
それに対してありがとうございますと述べる。彼は腕を組んで耳を傾けているようだった。
『...あの日、私はスマイル様の血をもらいましたがあれは私の種族的な部分と大きい関りはありません。目的は姿を変えるために貴方の中にある魔力とDNA情報を要したからです。』
sm「魔力だと？俺は魔法なんて使えないが」
『ええ、そうでしょう。ですが、全ての人間には微力ながら魔力と言うのは流れているのです。
それがときには願いだったり、奇跡だったりと称される事象の正体となります。』
私たちの間を風が通り抜ける。
一歩後ろに足を下げて身を引いた。これ以上、教える必要はないだろう。
お詫びであれば十分だ。あまり色々なことを喋ってしまうと隣人たちに怒られてしまう。
ただでさえ私たちは彼らに嫌われてしまっているのに。
『そういえば、私を呼び立てた理由がまだでしたね。』
sm「あ、あぁ。そうだな。」
何か考え事をしていたスマイル様は生返事の後にジャケットの裏に手を差し込む。
手に握られたのは小さい笛。それを加えて息を吹き込む。甲高い音が空に響き渡った。
sm「今来る」
本当だ。何か近づいて来る。4足歩行の動物の爪の音。
息遣いが、すぐ後ろに...
次の瞬間私は膝から地面に崩れ落ちた。
後ろに何かいると気付いた時には強い力でのしかかられていた。
何事かと思って後ろを振り返る。
「わん！」
『え、キミは』
いつかの日に別れを告げたワンちゃんが尻尾を振って私の背中に前足を着いていた。
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そらと。(プロフ) - すみれいんさん» 1から読んだら色々ボロが出てくるから読まなくて大丈夫です！笑笑ほんとに全ての内容を忘れたあたりで読み返すことをおすすめします！ (2022年7月8日 10時) (
レス) id: bc516da084 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - そらと。さん» 続編読みました！いいですね、良いですね！少し時間がなく一から読み直されないのが悔やまれますが、いつか読み直したいと思ってます！ (2022年7月6日 13時) (レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
そらと。(プロフ) - すみれいんさん» 読み過ぎですｗｗｗｗ何回読んでも変わらないですからｗ続編楽しみにしててくださいｗ (2022年7月2日 13時) (レス) id: 212d629fae (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - そらと。さん» 50ページの最後が凄く気になりすぎてとりあえず200話だけ2回読みました。ありがとうございます。もう一度1から読んできます！！ (2022年7月2日 12時) (レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
そらと。(プロフ) - すみれいんさん» 読んでいただいてありがとうございます！そしてお疲れ様です！これからも更新頑張りますのでまた見に来てください！！ (2022年6月24日 8時) (レス) @page45 id: bc516da084 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そらと。
| 作成日時：2022年4月29日 23時
