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nk side
na「ふーん...Aがね...」
珍しく、というかこの状況になってから初めて
シャークんが電話をかけてきた。今は昼間で俺は自室で執務中。この時間に行動するのは控えていたアイツが電話なんてよっぽど急ぎのようなんだろうなと示唆されて応答する。
電話口の機械チックな声は低い。いや、アイツの声は元々低いんだけどさ。
そんな低い声は言葉を詰まらせる。
言うか言うまいか迷ってることは察せられた。どうした？なんて素っ頓狂な言葉で幾分かリラックスさせようと試みるも大した変化はなく、やがてシャークんは言葉を選ぶように一言一言区切りながら話し始めた。
shk「.....どうしたらいいと思う？」
Aからの明らかな拒絶。それに酷く戸惑いを見せてるシャークん。
どうしたら？どうしたらってつってもな...
na「あー...うーん...別になにかしようとしなくてもいいんじゃねえの？」
shk「え？」
走らせていたペンを止めて机に置く。
視線を向けた先は俺がお茶の時に座るソファの方へ。ぼんやりとその席を眺める。
na「どうでもいいとかじゃねえよ？意外だけど俺らとAって知り合ってから半年も経ってなくて、
俺らはさ昔からお互いのこと知ってるから色々分かるけど、Aのことって何も知らなくね？
生まれはＷＴ国じゃない、でもどこかは知らないし、家族はいないらしけど、いつから一人だったか知らない。なんであの喫茶店で働いてるのか、好きなもの、嫌いなもの、何一つ浮かばない。」
shk「俺はその出身のこと今知ったけどな」
na「だろ？そんなAが初めてみせた自分の内側、敬語も体裁も忘れて吐いた言葉をどうにかしようとする意味って俺は正直感じないんだよね。」
踏み込んだことを聞けば離れていくような気がしてた。
だから俺はAの笑顔に隠した本性にはなるべく触れないように、彼女の望む距離感で接することを心掛けてきた。
na「.....羨ましいよ」
shk「あ？今なんか言った？」
na「ううん。何も。」
もしかしたら昨日その場に俺が居たらAはシャケの言うようなことは口にしなかったかも知れない。そう思うと胸の辺りに広がる鈍い痛み。
na「じゃあちょっと行ってくるかぁ」
スマホを片手に席を立つ。当然シャケからどこへと聞かれる。
na「Aのお見舞い。部屋出るから切るぞ。」
了承を得て通話を切る。
スマホをしまい部屋を出た。
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そらと。(プロフ) - すみれいんさん» 1から読んだら色々ボロが出てくるから読まなくて大丈夫です！笑笑ほんとに全ての内容を忘れたあたりで読み返すことをおすすめします！ (2022年7月8日 10時) (
レス) id: bc516da084 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - そらと。さん» 続編読みました！いいですね、良いですね！少し時間がなく一から読み直されないのが悔やまれますが、いつか読み直したいと思ってます！ (2022年7月6日 13時) (レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
そらと。(プロフ) - すみれいんさん» 読み過ぎですｗｗｗｗ何回読んでも変わらないですからｗ続編楽しみにしててくださいｗ (2022年7月2日 13時) (レス) id: 212d629fae (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - そらと。さん» 50ページの最後が凄く気になりすぎてとりあえず200話だけ2回読みました。ありがとうございます。もう一度1から読んできます！！ (2022年7月2日 12時) (レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
そらと。(プロフ) - すみれいんさん» 読んでいただいてありがとうございます！そしてお疲れ様です！これからも更新頑張りますのでまた見に来てください！！ (2022年6月24日 8時) (レス) @page45 id: bc516da084 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そらと。
| 作成日時：2022年4月29日 23時
