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数度瞬きをする間、互いの息遣いだけが耳に届いた。
黒髪の横に手をついて上体を起こす。
『......も、申し訳ございません』
シャークん様にも聞こえそうなくらい大きく鳴る心臓の音は無視をして早くベッドから降りようと膝を立てる。が、ガッチリとホールドされた手が離れる様子がまるでない。
shk「離れんな」
『離れませんから解放してください。メイドが君主様の上に乗るなんて不敬罪で処されます。』
shk「俺がいいって言ってんだからいいだろ」
『ではせめて私が下になります』
そう言えば、それまでは飄々とした態度をとっていたシャークん様が私を見つめて動きを止める。黙ってそれを見つめ返していると。今度は視線を逸らされる。
返ってこなくなった返事の代わりに、「それはそれっで問題があるな」と私に向けてではない独り言を零す。
小さいため息が吐かれて、彼の手が私の髪を耳にかけた。
shk「いいんだよこれで。あー、もういいわ。命令だ。命令。
俺がいいって言うまで動くなよ。」
ぽん、ぽんとあやす様に頭を撫でられる。
職権乱用もいいところだが、命令とあったら逆らえない。三度目の抵抗をやめて腕の力を抜けば
彼は嬉しそうにぎゅっと背中に回した手に力を込めて横に転がった。
抱き枕が欲しかったのだろうか？添い寝のような体制に疑問符を浮かべつつも、なんだか疲れてしまって口に出すのはやめておいた。
shk「.......俺さ、家が代々王家の護衛騎士を輩出する家系だったんだよね。
父親は第一騎士団の団長でさ、物心ついた時から剣やら弓やら持たされて訓練させられてた」
まるで読み聞かせのような雰囲気でシャークん様は自身の身の上話を始める。
風もない今夜は音がまるでなくて、彼の低い声だけが鮮明に部屋に響いた。
shk「兄貴が1人いた。俺よりも出来がよくて、そいつも親父と同じ騎士団の団員だった。
最初のうちは俺も親父や兄貴みたいに、って思ってたんだけど、比べられんの嫌で訓練も王族も嫌いだった。親父の口癖だったんだわ。“王のために我らが居る。軍を率いる技量のないやつはうちの家紋にはふさわしくない”ってさ。ｯﾊﾊ、あんな戦闘狂のどこがいいんだよ。
ま、それでそんな家が嫌で偶に抜けだしたりとかしてたんだけど、そのときにBroooockときんときに会った
Broooockはこの国で一番デカイ商団の家の息子。きんときはその友達で、アイツが言うには普通の家の普通の平民なんだとさ。」
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そらと。(プロフ) - すみれいんさん» 1から読んだら色々ボロが出てくるから読まなくて大丈夫です！笑笑ほんとに全ての内容を忘れたあたりで読み返すことをおすすめします！ (2022年7月8日 10時) (
レス) id: bc516da084 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - そらと。さん» 続編読みました！いいですね、良いですね！少し時間がなく一から読み直されないのが悔やまれますが、いつか読み直したいと思ってます！ (2022年7月6日 13時) (レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
そらと。(プロフ) - すみれいんさん» 読み過ぎですｗｗｗｗ何回読んでも変わらないですからｗ続編楽しみにしててくださいｗ (2022年7月2日 13時) (レス) id: 212d629fae (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - そらと。さん» 50ページの最後が凄く気になりすぎてとりあえず200話だけ2回読みました。ありがとうございます。もう一度1から読んできます！！ (2022年7月2日 12時) (レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
そらと。(プロフ) - すみれいんさん» 読んでいただいてありがとうございます！そしてお疲れ様です！これからも更新頑張りますのでまた見に来てください！！ (2022年6月24日 8時) (レス) @page45 id: bc516da084 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そらと。
| 作成日時：2022年4月29日 23時
