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『失礼いたします。』
スマイル様の部屋の扉をパタンと閉じる。
ティーセットの乗ったワゴンに手を乗せ押し出そうとしたとき後ろから声が掛かった。
kn「へぇ、あのスマイルの部屋に入ったんだ。今度はどんな手を使ったの？」
やけにトゲのある冷ややかな言葉だった。
その場で振り返ると絶対零度の視線とぶつかる。そんな視線は知らないフリで頭を下げた。
『きんとき様にご挨拶申し上げます。』
kn「俺の質問に答えてよ。どうやってスマイルを懐柔したの？」
『誠心誠意お仕えしたまでです。』
そう答えれば真顔で見下ろしていた視線に鋭さが増した。
私のこと嫌いなくせに一体何の用だ。
kn「ｯﾌ、綺麗ごとばっか。この前のNakamuの部屋に侵入者が入ってきたことについて聞きたいからついて来なよ。」
『かしこまりました。』
厨房とは反対方向へ進んで行くきんとき様。
これじゃあワゴンは返せないな、と思ってそのまま押してついていく。
ガラガラと車輪が回る音が耳障りなのが一度立ち止まって振り返ったきんとき様は怪訝そうな表情を浮かべていた。
kn「それ、なんとかならないの？」
『ついて来いと仰ったので命令を優先したまでです。』
kn「誰かに頼むとかしなよ」
苛立ちを隠さずにため息交じりに言う。
そんな彼を真っすぐ見据えて冷笑を浮かべた。
『誰に頼めばよろしいでしょうか？』
サッと周りを見ても誰も居なかった。
まぁ、兵士数人はいるけれどもメイドは一人もいない。こんな長い廊下に一人もだ。
理由は明らか。きんとき様の目に触れたくないのだ。どんな謂れで消されるか分かったもんじゃない。しかもこんなにピリピリしてたら尚更。
辺りに視線を向けたきんとき様は軽く舌打ちをした。
kn「ｯﾁ...いいや。じゃあ持ってきて。」
再び背を向けて歩き出すきんとき様に合わせて歩みを進める。
バレないようにスカートのポケットに手を滑り込ませてボールペンを半周回した。
聞こえやすいようにエプロンの腰ひもに刺しておこう。
シャークん様が持たせてくれたペンの形をした小型カメラを忍ばせた。
このカメラで撮った映像は即座にNakamu様、シャークん様へ共有される。
何かあっても多分私が事切れる方が早いから助けは期待してないけど
何かの証拠がつかめたら嬉しい。
段々ときんとき様の部屋が近づいて来るのに従い鼓動が早く、大きくなる。
額に嫌な汗が伝った。
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そらと。(プロフ) - べあー。さん» コメントありがとうございます！楽しんで頂け光栄です！！更新頑張ります✨影とは言わずゴリゴリ前面で応援してくださいwよろこびますw (2022年4月29日 0時) (
レス) id: bc516da084 (このIDを非表示/違反報告)
べあー。(プロフ) - 初コメ失礼します、！主様の作品とても好きです…。見る度にドキドキするようなストーリーで最高…これからも更新頑張って下さい！陰ながら応援させていただきます。 (2022年4月28日 21時) (レス) @page50 id: 17a9fb7c09 (このIDを非表示/違反報告)
そらと。(プロフ) - 睦月凛月さん» コメントありがとうございます！！とても嬉しいです！！表現褒めて頂けて光栄です✨更新頑張ります！ (2022年4月15日 17時) (レス) id: bc516da084 (このIDを非表示/違反報告)
睦月凛月(プロフ) - 最近読み始めたばかりだったのですが、世界観や設定が面白くて手が止まりません...!!!特に文章表現が美しく一瞬で惹き込まれました！これからの展開が楽しみです！応援してます！ (2022年4月15日 1時) (レス) id: 7b0725ea3a (このIDを非表示/違反報告)
そらと。(プロフ) - 仇花さん» えええ！！！嬉しいです！！！Twitterの名前はソラヌンティヌス@そらと。でアイコンは真っ白に縦書きで文字書いてます！！！@sorato_0720です！！！！ (2022年4月13日 15時) (レス) id: bc516da084 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そらと。
| 作成日時：2022年3月27日 22時
